零戦操縦席を体験 鹿児島空港で企画 実飛行目指し資金作り 鹿児島県
1月に海上自衛隊鹿屋航空基地(鹿児島県鹿屋市)で試験飛行した零式艦上戦闘機(零戦)の復元機に乗り込む体験企画が、同県霧島市の鹿児島空港の格納庫で行われている。着座して操縦かんも操作できるため、航空機マニアも注目している。4月10日まで。
東京の県出身者たちが「零戦の飛行を鹿児島の活性化につなげよう」と、鹿児島湾を一周する公開飛行(4月23日予定)と空撮した動画のDVD制作販売を企画。着座体験はその資金作りの一環で体験料は2万円。操縦席には機体にある取っ手をつかんで左翼に上り座る。席の操縦かんを左右前後に動かせば翼の一部が動くのを確認できる。
19日に熊本市から訪れた福祉施設職員藤田保幸さん(54)は10分ほど着座し熱心に撮影。小学生の時に零戦の戦記を読みパイロットに憧れたという藤田さんは「感無量。歴史を感じる貴重な体験をさせてもらった」と話した。現場で案内する大久保仁さんは「今、零戦に触れたり座ったりできる機会はほとんどなく、貴重な体験です。機体を目の当たりにして未来を考えるきっかけにしてほしい」と呼び掛けている。
着座体験は、期間中の木曜日から日曜日まで。ホームページ(http://adx55.sun.bindcloud.jp/shop/)で予約を受け付ける。DVDは1万円で先行予約受け付け中。購入者の個人名をエンドロールに掲載する。
この記事は2016年03月31日付で、内容は当時のものです。