天神を行き交う人に愛され60年 喫茶プリンスあす閉店 福岡県
西鉄福岡(天神)駅西側にあり、天神を行き交う人々に愛された老舗喫茶店「喫茶プリンス」(福岡市中央区天神2丁目)が11日、約60年の歴史に幕を下ろす。建物の老朽化などにより、閉店を決めた。9日のお昼時には、店外にまで行列ができ、地下1階から3階までの店内は、閉店を惜しむ客でにぎわいを見せていた。
開業は1957年。看板メニューは、鉄板に薄焼きの卵を敷き、その上に麺など具材がのる「鉄板ナポリタン」(850円)。この日は、昼すぎには売り切れとなった。高校生の時に同店でアルバイトをしていた浜田利勝さん(64)は、閉店を聞きつけて来店。「昔はハンバーグがこれほど豪華ではなかった」と笑うが「青春の場所が無くなるのは寂しい」と残念がった。
10日は午前11時~午後10時、最終日は午後5時までの営業を予定。同店を経営する「慶州」(福岡市)によると、ビルは改装する方針で、その後は未定という。
この記事は2016年12月10日付で、内容は当時のものです。