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笑顔満天カウントダウン スペースワールド月末閉園 「最後まで」広告に遊び心 「思い出に」来園者どっと

 12月31日で27年の歴史に幕を閉じる北九州市八幡東区のテーマパーク「スペースワールド」(SW)の閉園まで1カ月。名残を惜しむファンに加え、閉園を逆手にとった「笑える広告」も話題となり、同施設には連日多くの来園者が訪れるなど最後のにぎわいを見せている。

 実物大模型のスペースシャトルを背景にスタッフ約100人で「なくなるヨ!全員集合」。昨年、約5千匹の魚などを凍り漬けにして批判されたことを引き合いに「今年は普通のスケートリンク。何もいません」…。SWが3月以降に制作、放映したテレビCMは「自虐的」とされつつも、記憶に残るものばかりだ。

 制作意図は、11月下旬からJR駅などに張り出した「最後のポスター」で明らかに。「変な広告ばかりしていたのは、最後まで笑ってスペワに来てもらいたかったから」。そう記され、スタッフが「またいつか、別の星で、会いましょう」と敬礼している。

 ポスターは会員制交流サイト(SNS)で拡散され「涙ぐんでしまった」「最後まで楽しませて」などと書き込みが広がっている。

 ここ数カ月、SWでは週末になると開園前の入場ゲートに長い列ができ、人気遊具のジェットコースター「タイタンMAX」や「ザターン」などは、100分以上の待ち時間ができる好調ぶりだ。

 30日、東京から足を運んだ地元出身の山部文さん(32)は「子どもの頃は何度も来ていた。東京でもCMが話題になっていて、どうしても最後に来たかった」。家族4人で訪れた熊本市の会社員古川有紀さん(22)は「思い残しのないようすべてのアトラクションに乗るつもり」と話した。

 大みそかの最終日は、花火と音楽を合わせたショーのほか、カウントダウンイベントには有名人も出演、フィナーレを盛り上げる予定という。SWPR課の柴田憲昭さんは「最後の日まで多くの人を笑顔にできるよう全力を尽くしたい」と話している。

この記事は2017年12月01日付で、内容は当時のものです。

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