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日出生台での夜間訓練「必要」 米海兵隊指揮官が実施を明言

 陸上自衛隊日出生台演習場(大分県由布市、玖珠町、九重町)で始まった在沖縄米海兵隊の実弾射撃訓練を指揮するリチャード・ロビンソン中佐が13日、演習場で説明会を開き、住民や自治体、報道関係者約40人に訓練について説明した。地元で反発が強い午後8時以降の射撃(夜間訓練)を「必要な訓練」と述べ、今後も実施することを明言した。

 県と地元3市町は、夜8時以降の射撃の自粛や情報公開などを米軍に求める確認書を九州防衛局と交わしている。

 説明会に参加した防衛局職員も「(米軍に)何度も伝えている」と説明したが、ロビンソン中佐は「地元の要望や不安は理解している」と確認書について言及せず、「夜間訓練は(訓練移転時の日米)合意に基づき行っている」と主張。訓練内容も「運用上答えられない」とした。

 訓練の監視を続ける市民団体「ローカルネット大分・日出生台」の浦田龍次事務局長は「地元への配慮より訓練実施が最優先という姿勢が鮮明となった」と懸念。初日の訓練が午後9時まで続いたことに触れ、「今までにないこと。なし崩し的に訓練を拡大する転機になるかもしれない。監視し、抗議の声を上げ続けたい」と語った。

 この日は、県内の市民団体「日出生台での米軍演習に反対する県各界連絡会」が訓練中止を求める要請書を県に提出した。

 訓練は12日に始まり、21日までのうち8日間実施。日出生台では2年ぶり14回目で、今回は海兵隊員約150人が参加している。(鬼塚淳乃介)

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