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卒業生へ「幸せでした」 先生が地域FMで贈る言葉 大牟田市

 新型コロナウイルスの影響で卒業式の規模縮小などが続く中、大牟田市のコミュニティー放送局「FMたんと」が23日、卒業生らへのお別れの言葉を十分に伝えられなかった先生たちの声を届ける特別番組「羽ばたく君たちへ~先生からみんなへのメッセージ」の放送を始めた。放送エリアの大牟田市、みやま市、熊本県荒尾市の全小中学校に呼び掛け、希望した計24校の先生たちが4校ずつ6日間かけて順次、電話で生出演。生の言葉で思いやエールを送っている。

 「みんなの成長する姿を見られてとても幸せでした。運動会では、みんなの心を一つにしてつくりあげた組み体操を、一番の特等席で見ることができたのは大切な思い出です」。45分間の番組で、この日の最初に登場した大牟田市の天領小6年1組担任、森祐介先生は、こんなメッセージを読み上げた。

 番組は、パーソナリティーのアッキーさんと電話でつながった各校の先生たちが、最初に約2分間トーク。その後、先生たちが用意した数分間のメッセージを読み上げる構成。初日はほかに荒尾市の中央小、大牟田市の玉川小、みやま市の上庄小とつないだ。3月で146年の歴史に幕を閉じる上庄小は、閉校式で披露するため全校児童と教職員で詩を創作していた。しかし閉校式が中止になり、詩を先生たちが音読してメッセージとして流した。

 放送直後からは、子どもたちや保護者から反応のメールが放送局に次々に寄せられた。玉川小の3年生は「6年生と卒業前に会えなくてとてもざんねんでした。たくさんやさしくしてくださってありがとう」とつづった。

 同局の永江美穂局長は「新型コロナの影響で暗いニュースが多い中、卒業生の先生だけでなく保護者、下級生との交流もラジオを通してできる機会となり、企画して本当に良かった」と話した。

 残る放送日は24、26、27、30、31日。いずれも午前11時から。当日夜に再放送もある。FMたんと=0944(55)7930。

(吉田賢治)

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 西日本新聞は全国の地方紙やNHKと連携し、新型コロナ禍で卒業式の中止や縮小を余儀なくされた10代の皆さんが卒業式で伝えたかった友達や先生、家族への思い、卒業生へのエールなどを伝える「#みんなの卒業式」プロジェクトを展開しています。

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