大分のコロナ院内感染は「3月1日以降」 カルテたどり県が認定
大分県は23日、新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生したとみられる国立病院機構大分医療センター(大分市)に関し、院内感染が始まった時期を今月1日以降と認定したことを明らかにした。
県によると、センターに関連する感染者は計21人。厚生労働省クラスター対策班がカルテを調べ、3日以降に発熱などの症状を訴える人が増えたことを確認した。医学的見地から検証し、1日以降に院内感染が始まったと認定した。
センターでは医師や看護師らの感染が相次いで確認され、センターから患者が転院した複数の医療機関でも感染拡大が判明。センターは1日以降に患者が転院した他の医療機関や高齢者施設に対し、症状が出たら保健所に連絡するよう呼び掛けている。
県は、センターの職員や入院患者ら全約600人を対象にPCR検査を順次行っており、23日午後9時半時点で291人分の検査を実施している。 (岩谷瞬)