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「インパクトのある仕事をしてくる」新日本プロレス、真壁刀義がデビュー20周年!

 新日本プロレス2.21後楽園ホール大会は、真壁刀義デビュー20周年記念大会として開催された。

 試合前にはセレモニーが行われ、真壁が付き人を務めていた“師匠”長州力がサプライズで登場。真壁に労いのメッセージを送ったのだが、その中で気になる言葉があった。

 「前座でデビューして、前座で終わると思った」

 長州はコメントブースでも「そうなる要素はあったよ」と語っているが、真壁が入団した1997年は、この日VTRで祝福のメッセージを送った同期の藤田和之が、デビューから格闘技路線で注目され、さらに天山広吉、小島聡、永田裕志、中西学ら第三世代と、棚橋弘至、柴田勝頼、中邑真輔らの世代の狭間の世代だったということもあり、真壁に光りが当たることがなかった。

 2004年に高山善廣とのタッグで台頭し、リングネームを本名から現在の真壁刀義に改名するも、直後にアキレス腱を断裂してしまう不運も重なってしまう。しかし、どんな時も真壁は腐ることがなかった。2006年に復帰すると、現在のトレードマークであるチェーンをリングコスチュームに加えて、暴走キングコングスタイルを確立。天山が結成したヒールユニットG.B.Hに参加すると、ヒールレスラー真壁刀義として開花させる。その後、天山を追放しG.B.Hのリーダーになった真壁だが、2009年4月に矢野通ら、本間朋晃を除くメンバーが中邑真輔と結託して造反し、CHAOSを結成。G.B.Hは真壁と本間の2人だけになってしまったが、同年の『G1クライマックス』で初優勝を飾ると真壁人気が爆発。優勝インタビューで真壁がファンに「サンキューな」と語ったシーンは『G1』名場面のひとつである。

 「テッペンから見える光景が見たい」この頃から真壁はIWGPヘビー級王座に狙いを定めていく。そして2010年5月、アキレス腱断裂の試合、G.B.H分裂の試合、『G1』決勝戦と、「いつも節目にはアイツがいた」という因縁の相手である中邑から、悲願のIWGPヘビー級王座の奪取に成功。真壁の苦悩を見てきたファンにはたまらない戴冠劇だった。

 IWGP戴冠により、“スイーツ真壁”としてメディアの露出も増えていき、今では世間的な知名度のある現役プロレスラーNo.1と言っても過言ではない。真壁の表現力に対するメディアの評価も高いだけに、これからもプロレスラー真壁刀義の露出は増えていくだろう。

 20周年記念試合では“盟友”本間とのタッグで、因縁が深いIWGPタッグ王者チーム、矢野&石井智宏に快勝。試合後には次期シリーズ『NEW JAPAN CUP 2017』の欠場を発表した。欠場理由については「まだ言えない」と口を濁したものの「ステップをもっと上げるため勝負してくる。でも、すぐ戻ってくる。それぐらいインパクトのある事をしてくるから」と欠場について予告した。詳細は追って発表される模様だが、真壁が世間に親しみやすく発信することにより、会場に行きやすい環境ができているのは事実であり、今の新日本プロレスにとって真壁は大きな財産である。「NEW JAPAN CUP 出場」を蹴ってまで選択しただけに、期待しながら発表を待ちたい。

(どら増田)
写真:ディーン・ニシオカ
【新日Times vol.57】

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