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日産・前会長ゴーン被告がレバノン到着か

2019年12月31日 11:35

日産自動車の前会長、カルロス・ゴーン被告が日本を出国し、中東のレバノンに到着したとフランスなど複数のメディアが報じた。金融商品取引法違反と会社法違反の罪で起訴され保釈中だが、出国の経緯は分かっていない。

フランスの経済紙「レゼコー」など複数の海外メディアによると、ゴーン被告は、30日までにレバノンの首都・ベイルートに到着したという。レバノンの現地メディアは、プライベートジェットでトルコを経由して現地入りしたと伝えている。

ゴーン被告は、合わせて保釈金15億円を納付して保釈されたが、東京地裁は、事件関係者との接触や海外渡航の禁止などを保釈の条件としていた。今のところ、ゴーン被告がどのように日本を出国したのか詳しい経緯は分かっていない。

ゴーン被告の弁護団の弘中弁護士は「私は、海外渡航許可を裁判所に請求していない」と話した。

また、東京地検の関係者によるとゴーン被告が出国したかどうかについては、「事実関係を確認中」だとしている。

東京地裁は「海外渡航禁止の保釈条件は変わっていない」「現時点で保釈の取り消し、公判の進め方については未定のまま」としているが、仮に、ゴーン被告が裁判所の許可を得ずに無断で出国していた場合、保釈条件に違反したとして身柄を収容される可能性がある。

一方、ゴーン被告の代理人はNNNの取材に対し日本時間31日午前中にも声明を発表するとしている。