新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、中国の武漢市に滞在中の日本人の帰国のために派遣された日本政府のチャーター機が、武漢の空港に到着した。

２８日夜、武漢市内のホテルでは、現地に滞在していた日本人らが、大使館などが手配したバスに乗り込んだ。その後、武漢の空港に移動した約２００人の日本人らを乗せたチャーター機は、まもなく日本に向けて出発する。機内には医師や検疫官らも同乗していて、健康状態を尋ねる「質問票」への記入を求め、熱やせきなどがある人を対象に診察やウイルスの検査を行うという。

一方、チャーター機では日本からマスクや防護服などの支援物資も運ばれ、中国当局に引き渡された。

武漢市には帰国を希望する日本人がまだ４００人以上残っているが、ほとんどの交通がストップするなど、市内の環境は厳しさを増している。