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武漢で入院の日本人男性 新型コロナ感染か

2020年1月29日 19:07

中国の武漢市で重い肺炎で入院している60代の日本人男性について、新型コロナウイルスに感染している可能性が高いことが明らかになった。

政府関係者によると、この男性は初期の検査では陽性とされた。最終的な検査の結果で判断することになる。

この男性について、菅官房長官は「陽性の疑いが高い」と連絡を受けたと明らかにする一方で、「最終結果が確定していない」と述べた。

新型コロナウイルスによる感染者数は29日までに中国本土で5974人にのぼり、2002年から2003年にかけて流行したSARSの感染者数を上回った。また、亡くなった人も26人増え、132人にのぼっている。

一方、29日に行われた中国政府の会見では、これまで子供には感染しにくいとされてきた新型コロナウイルスについて子供の感染者が出ているとして、すべての年齢の人が感染するようになっているとの見解を伝えた。その上で、外出を控え予防を徹底するよう呼びかけた。

ただ、子供の場合は成人よりも症状が軽く、これまでに出ている病例を見ると重症化するのは中高年が中心で、持病など慢性的な疾患を持っている人が亡くなるケースが多いと述べている。