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米FRB緊急利下げ リーマンショック以来

2020年3月4日 10:33

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、アメリカの中央銀行にあたるFRB(=連邦準備制度理事会)が3日、緊急の利下げに踏み切った。

FRBはリーマンショック後以来となる緊急の利下げに踏み切ったが、ニューヨーク市場ダウ平均株価はその後も売りが優勢な展開となり、速報値で788ドルあまり値を下げて取り引きを終えている。

FRBパウエル議長「(新型コロナウイルスの)感染拡大は多くの国の経済活動を混乱させ、金融市場に大きな影響を与えた」

パウエル議長はこのように述べ、政策金利を0.5引き下げて、1%から1.25%とした理由を説明した。

新型コロナウイルスの感染拡大で世界経済の先行きに不安が高まっており、FRBは定例の会合を待たずに緊急の利下げに踏み切った。

緊急利下げはリーマンショック以来11年半ぶり。パウエル議長は「利下げが経済を促進すると信じている」と述べたが、追加の利下げなどには言及せず、ニューヨーク市場では、会見中から売りが進んだ。

また、10年物の国債の金利が史上初めて1%を割り込んだことも売りを加速させ、ダウ平均は一時1000ドル近く値を下げた。最終的には、前の日より速報値で788ドル62セント下げて、2万5914ドル70セントで取り引きを終えている。