×

3:43

プーチン氏“圧勝”…公正さに“疑問の声”も 過去最高の得票率も“反発の列”が… 

日本時間18日夜、ロシア・モスクワの「赤の広場」には、“圧勝”で5選目を決めたプーチン大統領が姿を見せるとみられています。各地の投票所には、先日亡くなった反体制派指導者・ナワリヌイ氏の支持者の長蛇の列が…。選挙の公正さには、“疑問の声”もあがっています。     ◇ モスクワの「赤の広場」には、“クリミア併合10年”をロシアが祝うイベントに向け、多くの人が詰めかけていました。 この会場に“サプライズ”登場するとみられるのが、日本時間の18日、大統領選で「勝利宣言」を行ったプーチン大統領です。 プーチン大統領(71) 「国民の信頼のもと、すべての任務を確実にこなし、すべての目標を確実に達成するために全力を尽くす」 約87%と、過去最高の得票率を獲得し、圧勝しました。 プーチン氏を支持 「ロシアには、プーチン以外の指導者はいません」 5期目の当選となった、プーチン大統領。しかし、この圧勝に対しては、疑問の声もあがっています。 今回、初めて導入された電子投票により“データの操作”が容易になった、職場や学校で“投票を強制”されたなど、“選挙の公正さ”について指摘されているのです。 また、投票期間中に、投票箱を燃やしたり、インクを入れたりするなど、選挙への反発とみられる動きも各地で相次ぎました。     ◇ さらに、投票最終日の正午ごろ、各地の投票所には、長蛇の列が…。 東郷達郎記者 NNNモスクワ(17日) 「12時を前にして、長い列が突然できました」 “反プーチン政権のカリスマ”、ナワリヌイ氏の妻らが呼びかけていた、プーチン大統領以外の候補に投票をする運動、“反プーチンの正午”のため集まっていました。 当局の目を気にしたのか、偶然を強調する人も…。 正午に投票 有権者 「たまたまこの時間に来ただけです」 ――ナワリヌイ陣営の呼びかけと関係は? 正午に投票 有権者 「それは、ノーコメントです」 ナワリヌイ氏の妻・ユリア氏も、17日、ドイツ・ベルリンの在外投票所に現れました。 ナワリヌイ氏の妻 ユリア氏 「(投票用紙には)もちろん、夫の名前を書きました」     ◇ これに対し、プーチン大統領は… ロシア プーチン大統領(71) 「効果はなかった、と私は理解している」 さらに、ナワリヌイ氏の死後、初めて彼の名を呼び、その死について述べました。 ロシア プーチン大統領(71) 「ナワリヌイ氏は亡くなった。悲しい出来事です」 この大統領選に対し、欧米各国から“批判の声”があがるなか―― 中国国営テレビによると、中国の習近平国家主席は、プーチン大統領に「ロシアが国家の発展と建設で、より大きな成果をあげると信じている」と祝電を送ったといいます。 また、朝鮮中央通信によると、北朝鮮の金正恩総書記も、祝電を送りました。 ウクライナのゼレンスキー大統領は… ウクライナ ゼレンスキー大統領(※大統領のSNSより/17日公開) 「この選挙まがいの行為に正当性はないし、あるはずがない」 プーチン大統領は、憲法で最長2036年、83歳まで続投することができるということです。 (3月18日放送『news zero』より)

日テレNEWS NNN

1:05