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値頃感で幅広い銘柄買われダウ174ドル高

2020年2月11日 8:27

10日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は、新型コロナウイルスの感染拡大への懸念などで下げていた銘柄が値頃感から買われ、ダウ平均株価は反発して取引を終えた。

10日のニューヨーク株式市場でダウ平均株価は、前の週の終値から174ドル31セント値を上げ、2万9276ドル82セントで取引を終えた。また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数も107.88ポイント上げて9628.39で取引を終えている。

新型コロナウイルスの感染拡大への懸念から、7日に大きく売られた反動で、この日は値頃感から幅広い銘柄に買いが入った。中国の中央銀行が、景気支援のために政策金利を引き下げるとの観測が強まったことも相場の支えとなった。また、マイクロソフトが業績期待から大きく上げたほか、アマゾン・ドット・コムやグーグルの親会社・アルファベットなど、ハイテク株も総じて強く、ナスダック総合指数は過去最高値を更新して取引を終えている。

市場関係者は「新型コロナウイルスに関しては、大きな悪材料が出ない限り、全体への影響は限定的とみているが、影響が出やすい銘柄は買い控えられている状態だ」と話している。