１２日に安倍首相が「意味の無い質問だ」と発言したことに野党側が反発し、１３日に予定されていた衆議院予算委員会の審議はストップしたままとなっている。

問題の発端は、野党議員が安倍首相に対し、「上層部が腐敗していると、残りもすぐに腐っていく」などと批判し、安倍首相が閣僚席からヤジを飛ばしたこと。

立憲民主党・辻元幹事長代行「そろそろ総理自身の幕引きだということを申し上げて終わります」

安倍首相「意味のない質問だよ」

辻元幹事長代行「誰が言ったの？意味のない質問だって。誰が言った？今『意味のない質問だよ』って言ったんですよ」

このあと、安倍首相は次のように釈明した。

安倍首相「私から言わせれば罵詈雑言の連続だったわけですよ。（私に）反論する機会を与えられずに、質問を延々とそれを繰り返されて」

しかし野党側は安倍首相に謝罪と撤回を求め猛反発している。

立憲民主党・福山幹事長「これまで本当にひどい安倍総理の発言は度重なっているので、より看過できない状況になっているということです」

野党側は安倍首相に対して懲罰動議を提出する構えも見せていたが、与党側から来週１７日に予算委員会の集中審議を開いて、冒頭、安倍首相から発言させることを提案し、断続的に協議が続いている。

自民党・森山国対委員長「総理に対する懲罰動議というのは、非常に重いものだと思う、そこはよくご配慮いただきたい」

様々な重要課題を抱える中、首相のヤジをめぐって国会が停滞する事態となっている。