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東京224人 新宿区など積極的検査影響も

2020年7月9日 16:06
東京224人 新宿区など積極的検査影響も

東京都内で9日、新たに224人が新型コロナウイルスに感染していたことが分かりました。1日の感染者数としては、緊急事態宣言が出ていた4月17日の206人を上回り、最も多い人数となりました。都庁から中継です。

感染者が8日の75人から、およそ3倍となり、一気に200人を超えたことに、都の幹部は、「夜の街で積極的な検査を促しているとはいえ、224人は油断できない数字だ」と警戒感をあらわにしていました。

東京都・小池知事「夜の街関連の方、検査受けましょうと勧奨政策をとっている。検査多く受けてくださる結果、陽性者もおのずと上がっている」

関係者によりますと、感染者が急増した理由には、新宿区などでホストクラブなど、夜の歓楽街の従業員らに積極的な検査を行った結果、多くの陽性者が確認されたということです。

東京都は午後、専門家を交えて、感染状況を分析する会議を行い、夜の歓楽街に加え、家庭内や職場、会食など、感染経路が多岐にわたっていることや、感染経路が分からない人も着実に増えていると報告されました。

また、20代30代の若い人だけではなく、最近は40代50代の中高年も増加していると指摘されました。

都は、現在の感染状況について、先週と同様に「感染が拡大しつつある」と分析した上で、医療提供体制については、感染者の増加を受け、1段階、警戒度を引き上げ、「体制強化が必要である」と結論付けました。

そのため、都は、病床数を現在の1000床から、今月13日までに2800床にするほか、軽症者などが滞在するホテルについても、新たに2棟を確保して、感染拡大の第二波に備えるとしています。