「デザインが気に入らない」と注文された ?! │世界に一台のゴールデンフェラーリ

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フェラーリ 330GT 2+2「ナバロ」は、イタリアのナイトクラブのオーナー ノルベルト・ナバロから注文され、ドロゴによるユニークなスタイリングとなっている。

1966年 330GT 2+2 シリーズIIの生産は1979年から始まった。1965年12月に完成し、1966年1月にアッティリオ・モンティが新車で購入した。ナバロはその次に、7979を購入している。ナイトクラブのオーナーであったナバロは、フェラーリ 330GT 2+2を欲しがっていたが、デザインに満足していなかった。そのため、ピエロ・ドロゴにビスポークのカスタムボディを製作するように依頼した。



特にフロントとリアのセクションに大幅な変更が加えられている。フィンがルーフへと流れ、より角張ったシャープなデザインになっている。オリジナルのワイヤーホイールは合金ホイールに交換されている。この大胆なボディに、4リッター V12エンジンを搭載し、300hpを発揮する。トランスミッションは5速MTを備える。

オリジナルカラーはゴールドであったが、後にレッドに塗り替えられている。そしてまた現在は、ゴールドに戻されている。「ドロゴ スペシャル」、「ゴールデンカー」、「ナバロ スペシャル」など、いくつかのニックネームが付けられている。



1971年8月、"ナバロ スペシャル"はカロッツェリア"スポーツカー"を通じてルイジ・キネティ・モーターズに納車された。1972年2月号のSports Car World誌で紹介されている歴史も持つ。現在の所有者は2004年にナバロ スペシャルを購入している。2008年からフルレストアを施している。2013年8月のロレックス・モントレー・モータースポーツリユニオン、コンコルソ・イタリアーノで展示されている。 2014年8月にはオークションに出品され、5000万円前後の推定落札価格が付けられていたが、そのユニークな見た目ゆえか現在も次のオーナーは見つかっていない。

オクタン日本版編集部

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