鬼才フランソワ・オゾンが挑む、衝撃の実話『グレース・オブ・ゴット 告発の時』
妻と子どもたちと共にリヨンに住むアレクサンドルは、幼少期に自分を性的虐待したプレナ神父が、いまだ子どもたちに聖書を教えていることを知り、家族を守るため、過去の出来事の告発を決意する。
最初は関りを拒んでいたフランソワ、長年一人で傷を抱えてきたエマニュエルら、同じく被害にあった男たちの輪が徐々に広がっていく。しかし、教会側はプレナの罪を認めつつも、責任は巧みにかわそうとする。また、アレクサンドルたちは沈黙を破った代償物語は、何十年経ってもなお、虐待のトラウマに苦しむ男たちが告発するまでの〈葛藤〉と、告発したことによる〈代償〉、それでも告発によって確かに生まれた〈希望〉を紡ぎ出す。
人生を破壊する性的虐待という暴力の恐ろしさと、そこから再生していく人間の力強さ、そしてそれを支える家族の愛が描き出され、まさに人間という存在の光と闇が、ここにある。今期注目の心震わせる極上のヒューマンドラマだ。
『グレース・オブ・ゴット 告発の時』
7月17日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開
監督:フランソワ・オゾン
出演:メルヴィル・プポー、ドゥニ・メノーシェ、スワン・アルロー、ジョジアーヌ・バラスコ、エレーヌ・ヴァンサン
女は誰でもお姫様を夢見てる『グッドワイフ』
裕福な夫の“妻”として生きる女たちの裏と表の世界を描くスタイリッシュドラマ『グッド・ワイフ』。本作は、メキシコを代表する作家グアダルーペ・ロアエサによる小説「Las Niñas Bien」が原案となる。2019年メキシコ・アカデミー賞では13部門にノミネート、主演女優賞ほか4部門を受賞した話題作 。
『グッドワイフ』
7月10日(金)よりYEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次公開
監督:アレハンドラ・マルケス・アベヤ
出演:イルセ・サラス、カサンドラ・シアンゲロッティ、パウリーナ・ガイタン、ほか
思わず“ゾッ”とする幸せ『リトル・ジョー』
バイオ企業の研究室に務めるシングルマザーのアリスは、人を幸せにする、真紅の美しい花の開発に成功する。アリスは、“リトル・ジョー”と名付けるが、開発されたその花は、成長するにつれ人々にある変化をもたらす。アリスはその原因が“リトル・ジョー”の花粉の影響かもしれないと疑い始めるが……。
『リトル・ジョー』
7/17(金)アップリンク渋谷、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開
監督:ジェシカ・ハウスナー
出演:エミリー・ビーチャム、ベン・ウィショー、ケリー・フォックスほか
ベストセラー小説待望の映画化『17歳のウィーン フロイト教授人生のレッスン』
ヒトラー率いるナチ・ドイツがドイツ国内の権力を掌握した1930年代。本作は、そんな激動のオーストリア・ウィーンにやってきた17歳の青年と、精神科医ジークムント・フロイト教授との出会いと友情、そして若き青年にとっての初めての恋と成長を幻想的な映像美と共に描いた感動の物語を描く。
『17歳のウィーン フロイト教授人生のレッスン』
7月24日(金)Bunkamuraル・シネマほか全国公開
監督:ニコラウス・ライトナー
出演:ジーモン・モルツェ、ブルーノ・ガンツ、ヨハネス・クリシュほか
人生楽しんだもん勝ち!『シャイニー・シュリンプス! 愉快で愛しい仲間たち』
50メートル自由形の銀メダリスト・マチアスは、同性愛差別発言によって世界水泳大会への出場資格を失ってしまう。再び資格を得るために出された条件は、ゲイゲームズ出場を目指すゲイの水球チームのコーチになること。そこでマチアスが対峙したのは、弱小チーム「シャイニー・シュリンプス」であった。
『シャイニー・シュリンプス! 愉快で愛しい仲間たち』
近日公開
監督:セドリック・ル・ギャロ、マキシム・ゴヴァール
出演:ニコラ・ゴブ、アルバン・ルノワール、ミカエル・アビブルほか
ブラジルから届いた傑作『ぶあいそうな手紙』
ブラジル南部のポルトアレグレの街に暮らす、独居老人のエルネスト78歳。手紙の代読と代筆を通して交流を深めていく老人と娘の姿を、おかしくも温かく描いたハートウォーミングストーリー。視力を殆ど失ってしまい、大好きな読書もままならなくなってしまった彼、エルネストのもとに一通の手紙が届く。
『ぶあいそうな手紙』
7月18日(土)よりスイッチ銀座ほか全国順次公開
監督:アナ・ルイーザ・アゼベード
出演:ホルヘ・ボラーニ、ガブリエラ・ポエステル、ジュリオ・アンドラーヂほか
圧倒的な映像美『異端の鳥』
東欧のどこか。ホロコーストを逃れて疎開した少年は、預かり先である一人暮らしの老婆が病死した上に火事で家が消失したことで、身寄りをなくし一人で旅に出ることになってしまう。行く先々で彼を異物とみなす周囲の人間たちの酷い仕打ちに遭いながらも、なんとか生き延びようと必死でもがき続ける。
『異端の鳥』
10月9日(金)よりTOHOシネマズシャンテほか全国公開
監督:ヴァーツラフ・マルホウル
出演:ペトル・コトラール、ステラン・スカルスガルド、ハーヴェイ・カイテルほか
儚くも美しい人生の物語『ポルトガル、夏の終わり』
イギリスの詩人バイロン卿に“この世のエデン”と称されたポルトガルの世界遺産の町シントラを舞台に繰り広げられる、ある夏の終わりの1日。ごく短い時間で繰り広げられる物語を通じて、主人公フランキーとその家族や大切な人の、過去や現在、未来とともに人生の姿がありありと浮かび上がってくる。
『ポルトガル、夏の終わり』
8月14日(金)よりBunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開
監督:アイラ・サックス
出演:イザベル・ユペール、ブレンダン・グリーソン、マリサ・トメイほか