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読売巨人軍の帽子YGマーク 実は少しずつ変わっていた歴史

巨人のYGマークは微妙に変化している

 身近に存在するのに、知らないことが多い野球帽の世界。約700点に上る野球帽の歴史を解説した『野球帽大図鑑』(著/綱島理友、イラスト/イワヰマサタカ。朝日新聞出版刊)から、ずっと変わらないように見えている読売巨人軍の野球帽についてひもといてみよう。

 読売巨人軍の帽子マークと言えばおなじみのYGマークだ。登場したのは1954年。すでに70年近くひとつのスタイルをずっと貫き通している。

 ところがこのマーク、時代によって少しずつその形を変えている。最初に形を変えたのは川上哲治が監督に就任した1961年。Gの文字が上下膨らんだ感じになり、巨人軍はこの帽子でV9を成し遂げた。その後も長嶋茂雄の2度の監督就任時や、王貞治監督の時代に変更されている。

 1993年から使用されている現在のマークは、選手用帽子と印刷物やファン用の帽子などで使われているものとで形が違っているが、実は印刷物やファン用に使われている「Gの下の部分が水平になっている形」が、1954年に誕生した頃のオリジナルの形に近いのだ。

※週刊ポスト2020年6月26日号

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