人間は脆弱なアキレス腱を突かれたとき、激烈な反発を見せる

プレジデント』2020年1月31日号で寄稿した私の「スタバでマックを広げている人たちの残念すぎる仕事効率」が大きな反響を得た。半分が共感、もう半分が激烈な反発である。どだい、何かのオピニオンを問うとき賛否は同数ととらえるのが物書きとしての常識であるが、今次反発を感じた半分の読者は、スタバでマックブックを広げて仕事をする人そのものだったのか、あるいはそれに準じる存在であったとして差し支えないであろう。

人間は最も脆弱ぜいじゃくなアキレス腱を突かれたとき、最も激烈な反発を見せる。私はスタバでマックを広げて仕事をしているいわゆる「ノマドワーカー」を外見ばかり気にし、自意識が肥大してその実中身は全くない「意識高い系」と喝破したが、その指摘にグサリと己の後ろめたさを痛感した御仁がそれだけ多いということである。

スタバの店舗構造は作業一般に適していないし、そもそもそのように設計されていないし、そこでMacを広げる蓋然性がない。(写真は一部加工)
写真=時事通信フォト
スタバの店舗構造は作業一般に適していないし、そもそもそのように設計されていないし、そこでMacを広げる蓋然性がない=2016年11月30日、東京都品川区(写真は一部加工)

繰り返し言うように、私はスターバックスやマッキントッシュが嫌いだ、と言っているのではない。ただスタバの店舗構造が作業一般に適していないし、そもそもそのように設計されていないし、そこでマックを広げる蓋然がいぜん性がない、と言っているにすぎない。仕事は通勤先のオフィスでやるものだとか、足を使った営業がすべてに勝る、というインパール的精神論を言っているのでもない。