米専門家がウイルスの研究所流出説を否定=米誌

CRI online    2020年5月6日(水) 18時0分

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米誌『ナショナルジオグラフィック』はこのほど、「ファウチ:新型コロナウイルスが中国の研究所から流出したといういかなる証拠も無い」と題する文章を発表しました。 米国の感染症の権威である、米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のアンソニー・ファウチ所長はインタビューの中で、新型...

 米誌『ナショナルジオグラフィック』はこのほど、「ファウチ:新型コロナウイルスが中国の研究所から流出したといういかなる証拠も無い」と題する文章を発表しました。

 米国の感染症の権威である、米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のアンソニー・ファウチ所長はインタビューの中で、新型コロナウイルスが中国の研究所から流出した人工合成物であるといういかなる証拠も存在しないと述べると同時に、「ある者が野外でウイルスを発見し、実験室に持ち帰った後に、それを流出させてしまった」とする説を否定しました。

 4月18日、ファウチ所長は新型コロナウイルスが中国の研究所から流出したとする無根拠な陰謀論に徹底反論し、今回のウイルスは動物から人間に感染したものであるとの考えを示しました。

 また、ファウチ所長は米誌の取材に対し、新型コロナウイルスは自然に消えることなく今後も存在し続けるだろうと示した上で、「米国はこの夏までに感染率を下げられなければ、今年の秋と冬に2度目の感染拡大を経験する可能性がある。そのため米国は国家医療保険システムの強化を重点とすべきである。病院の病床数と人工呼吸器、および医療関係者の保護設備などを確保していかねばならない」とし、現時点では社会的距離(ソーシャルディスタンス)を保つことの重要性を強調しました。

 なお、トランプ大統領とポンペオ国務長官が主張した「新型コロナウイルスは中国・武漢の研究施設から漏洩したもの」という説については、世界保健機関(WHO)も今月4日に反論しており、「あらゆる情報が、新型コロナウイルスは自然界に由来するものだと示している」と表明し、疑問に思うのであれば、米国は証拠を提出すべきだと呼び掛けました。(提供/CRI

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