【安全衛生・お薦めの一冊】『気づき力で変化をキャッチ ちょっと先読むメンタルヘルス』

2015.10.01 【書評】
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“さりげない観察”を

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 メンタルへルス対策と一口にいってもさまざまなものがある。本書は、「変化を“キャッチ”する気づき力」に比重を置き、誰もが知っておきたいけれど見逃しがちな「予防のコツ」を人事労務担当者や上司などに向けてアドバイスしている。

 例えば、メンタルへルス不調の典型であるうつ病は、「朝刊」や「身だしなみ」の症候群として表れるという。普段、朝刊を読む人が読めなくなる、おしゃれな人が身だしなみが雑になるなどの症状で、その異変を察知して早期に対策を打つことができる。ただ、これには日頃からの“さりげない観察”が必須と著者は強調する。

 「人事異動後」の不調では、3カ月後に発症しやすいという知見を示し、上司や同僚などの声掛けや傾聴などで予防可能とする。

 全部で43事例あり、豊富な体験談からヒントが得られる。

(夏目誠著、中央労働災害防止協会刊、TEL:03-3452-6401、四六判、216ページ、1400円+税)

平成27年10月1日第2243号 掲載

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