『ねこに転生したおじさん　１』やじま／ＫＡＤＯＫＡＷＡ 画像を拡大する

『ねこに転生したおじさん　１』やじま／ＫＡＤＯＫＡＷＡ

　会社員だったおじさんが、ある日突然ネコに転生してしまう。自分の勤め先だった社長に拾われ、プンちゃんと名付けられた。癒やしとギャグが絶妙にマッチした“ねこおじ”ライフが幕を開ける―。

　福岡在住の漫画家・やじまさんがＳＮＳで連載している作品。プンちゃんの背後には、常にうっすらおじさんが描かれるという何ともシュールな光景が特徴的だ。見た目は猫、中身はおじさん…ということで、体の軽さに感動したり、隙を見てテレビを見たりとネコとしての生活を満喫している。

　また、飼い主である社長は外ではこわもてで厳格だが、溺愛しているがゆえに、たまに狂気さが見えるほどネコにはデレデレ。これぞギャップ萌えである。読み進めていくうちに、ネコだけでなくおじさんや社長もかわいく見えてくるのが不思議。本書は描き下ろし２０ページも収録されているのでそちらも必見だ。

　本作品は『次にくるマンガ大賞　２０２３』ＷＥＢマンガ部門で２位に輝き、１０月からバラエティー番組「ぽかぽか」内でアニメも放送予定だ。２巻も５月１日に発売される。普段あなたのそばにいるネコも、もしかしたら中身は転生したおじさんかもしれませんね。（ＫＡＤＯＫＡＷＡ／１３７５円）

（コンテンツ部・池田知恵）