昭和の風景と子どもたちを描いた作品が並ぶ栗原じゅん子さんの作品展=佐賀市の高伝寺前村岡屋ギャラリー 

 佐賀県出身で、現在は新潟市で活動しているイラストレーター・栗原じゅん子さん(63)の里帰り展が、佐賀市の高伝寺前村岡屋ギャラリーで開かれている。昭和30~40年代の風景と子どもたちをテーマに描いた柔らかいタッチの水彩画約40点が、来場者の心を癒やしている。21日まで。

 レンゲソウの花冠作りやばんこ(縁台)での夕涼み、稲刈り後の田んぼでのかくれんぼなど、四季折々の自然の中で遊ぶ子どもの姿を生き生きと描いた。栗原さんは「絵の中でどのような会話が交わされているのか、自由に感じ取ってもらえれば」と話す。

 複製画や絵はがき、塗り絵本などの販売もあり、佐賀市の田中美智子さん(68)は「どれも子どもの頃の思い出そのもので懐かしい。かわいらしい絵も好み」と、熱心に品定めをしていた。

 午前10時~午後6時(最終日は午後5時まで)。入場無料。(伊東貴子)