ヘルメット非着用は着用と比較して約2.3倍の致死率

4月1日から、自転車に乗る際はヘルメット着用が努力義務化された。背景には自転車による痛ましい事故が多いことがある。警視庁のホームページによると、自転車事故で死亡した人の約7割(※)が、頭部に致命傷を負っているというデータがある。

また東京都内の平成30年~令和4年までのヘルメット着用状況別の致死率は、非着用は着用の約2.3倍となっていて、ヘルメット着用は頭部、ひいては命を守ることにつながっている。

だが、記者が約45分ほど都内の比較的自転車が多い交差点で観察していても、見かけた50人中、ヘルメットを着用していたのはわずか3人だった。子どもを保育所に迎えに行ったと思われる親も、近所へ買い物に行くとおぼしき高齢者も、自転車移動のフードデリバリーも着用していない。

(※)平成30年から令和4年までの東京都内における自転車乗用中死者の損傷部位の割合
参照:https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/kotsu/jikoboshi/bicycle/menu/helmet.html

4月1日から自転車のヘルメット着用努力義務化スタート。被る?被らない? 手軽なヘルメットはないの?_1
大人はほぼノーヘルの人が多い。写真はイメージ
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今後、自転車のヘルメット着用は普及していくのだろうか? 自転車用ヘルメットの商品開発、製造を手掛ける株式会社オージーケーカブトの広報チーム、柿山昌範さんが言う。

「今年に入って、急に問い合わせが多くなり、3月の初めには製造、納期が追いつかないくらいご注文をいただいています。やはり警視庁や報道がヘルメット着用努力義務化の広報に力をいれるようになってから一気に増えた印象です。スポーツタイプよりも通勤や通学に使いやすいシティタイプのものが売れています」

季節柄、新生活に向けて自転車を購入する人も多いため、それに合わせてヘルメットを仕入れ、陳列するショップも多くなっているようだ。