決めれば、劇的な逆転勝利――。緊迫した場面で“股抜き”を狙ったのは、意図的だったのか、それとも偶然だったのか。ヒーローが試合後に明かしている。
現地時間12月4日に開催されたラ・リーガ第16節のアトレティコ・マドリー戦(2‐1)で、マジョルカの久保建英が今シーズン初ゴールを決めた。
1点ビハインドの74分から途中出場を果たした日本代表MFは、同点に追いついて迎えた後半アディショナルタイム1分、カウンターから裏のスペースに抜け出して独走。最後は世界屈指の守護神、ヤン・オブラクの股を抜くシュートで、ネットを揺らしてみせた。
してやられた名手がピッチを叩いて怒りを露わにしたシュートにして、試合後の会見で久保が語っている。クラブの公式YouTubeが伝えた。
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「オブラクは大きく見えた」
現地の記者から「オブラクの股下を抜いたシュートは狙い通り? それとも偶然?世界有数にGKとの1対1に勝利したことをどう評価する」との質問を受けた久保は、まず独走する状況になった点について、こう説明した。
「僕が走り始めた時にアトレティコ戦の選手が付いて来ているのが見えた。ただ、オフサイドを狙ったのか彼は止まり、僕はフリーになった」
そして、「ゴールポストに立っているオブラクは大きく見えた。それで、僕はナーバスになったけど、彼は身体を投げ出すと思い、股抜きに賭け、上手く行った」とギャンブル的な選択が成功したことを明かしている。
それでも、決めてしまうあたりは、さすが千両役者。技術と判断力が凝縮した、タケらしい一撃だった。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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