試合後、多くのサポーターが何もアクションを起こさず、ただ静観していた
[J1リーグ26節]浦和1-2C大阪/9月13日/埼玉スタジアム2002
浦和レッズが苦しんでいる。リーグ戦では7試合白星から見放され、とりわけホームでは7月6日のベガルタ仙台戦(18節)以来、未勝利。
開幕前には優勝候補の一角にも挙げられていたにもかかわらず、26試合を消化した時点で8勝7分12敗の12位(全チームが26試合を消化すれば、さらに順位は落ちる可能性もある)。ついに残留争いに巻き込まれつつある。
試合の内容を見ても、戦術が浸透しておらず、攻守がちぐはぐ。どうやって攻めるのか、どこでボールを奪うのか、そうした認識をチームで共有できない印象がある。
実際、大槻毅監督は26節のセレッソ大阪戦後、こう語っていた。
「結果が出ていない今ですが、どういった形でこうしよう、というのはあります。ただ、選手とともにやっているところに関して、表現し切れていないことは事実です」
浦和レッズが苦しんでいる。リーグ戦では7試合白星から見放され、とりわけホームでは7月6日のベガルタ仙台戦(18節)以来、未勝利。
開幕前には優勝候補の一角にも挙げられていたにもかかわらず、26試合を消化した時点で8勝7分12敗の12位(全チームが26試合を消化すれば、さらに順位は落ちる可能性もある)。ついに残留争いに巻き込まれつつある。
試合の内容を見ても、戦術が浸透しておらず、攻守がちぐはぐ。どうやって攻めるのか、どこでボールを奪うのか、そうした認識をチームで共有できない印象がある。
実際、大槻毅監督は26節のセレッソ大阪戦後、こう語っていた。
「結果が出ていない今ですが、どういった形でこうしよう、というのはあります。ただ、選手とともにやっているところに関して、表現し切れていないことは事実です」
そうした低迷ぶりは、観客動員数を見ても分かる。
9月13日のC大阪戦で埼玉スタジアムに集まったのは、2万2,640人。今季のリーグ戦では最も少ない数字だ。平日開催だったというエクスキューズはあるが、それでもホームゲームで2カ月以上も勝利できていない不甲斐ない成績が無関係ではないだろう。
バックスタンド、メインスタンドだけでなく、ゴール裏にも空席が目立っていた。加えて印象深かったのは、試合後に選手がグラウンドを一周しながら挨拶をしている際に、ブーイングも拍手も、まばらだったことだ。多くのサポーターが何もアクションを起こさず、ただ静観していたのである。
なかなか勝利の美酒を味わえない現状に、業を煮やすというよりは、むしろ呆れてしまったように映る。
エースの興梠慎三は言う。「サポーターのみなさんはすごく歯痒い気持ちだと思うし、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。けど、なにかしらタイトルというものをプレゼントしたいなと、選手全員思っています。引き続き熱いサポートをお願いしたいなと。選手たちはそれに必ず応えますので」
次戦は17日のACL準々決勝第2戦・上海上港戦。この試合に勝利し、準決勝へと駒を進められれば、大きく勢いづけるかもしれない。
次こそは見たい。埼玉スタジアムが歓喜で沸くところを。
取材・文●多田哲平(サッカーダイジェスト編集部)
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