「クラブ財政の犠牲者」とも言えるが…
現地時間6月29日にバルセロナとユベントスが発表したのが、アルトゥールとミラレム・ピャニッチの大型トレードだ。
アルトゥールの移籍金は7200万ユーロ(約86億4000万円)+ボーナス1000万ユーロ(約12億円)で、一方のピャニッチの移籍金が6000万ユーロ(約72億円)+ボーナス500万ユーロ(約6億円)。実質的にアルトゥールはピャニッチ+1200万ユーロで放出されたことになる。
両選手ともに今シーズンいっぱいはそれぞれのクラブで戦い、来シーズンから新天地に加わることになる。
このディールに関しては、両クラブともにとりわけ赤字補填の意味合いが強いと見られている。早くから移籍に同意していたピャニッチと違って、最後の最後までバルサ残留を望んでいたと言われるアルトゥールは、その意味で「クラブ財政の犠牲者」とも言える。
その一方で、アルトゥールが在籍2年間においてバルサの中盤で絶対的な地位を築けなかったのも事実。「シャビの後継者」と謳われながら、輝く機会は散発的だった。本当にチームにとって不可欠な戦力になれていれば、換金対象になっていなかったはずだ。
アルトゥールの移籍金は7200万ユーロ(約86億4000万円)+ボーナス1000万ユーロ(約12億円)で、一方のピャニッチの移籍金が6000万ユーロ(約72億円)+ボーナス500万ユーロ(約6億円)。実質的にアルトゥールはピャニッチ+1200万ユーロで放出されたことになる。
両選手ともに今シーズンいっぱいはそれぞれのクラブで戦い、来シーズンから新天地に加わることになる。
このディールに関しては、両クラブともにとりわけ赤字補填の意味合いが強いと見られている。早くから移籍に同意していたピャニッチと違って、最後の最後までバルサ残留を望んでいたと言われるアルトゥールは、その意味で「クラブ財政の犠牲者」とも言える。
その一方で、アルトゥールが在籍2年間においてバルサの中盤で絶対的な地位を築けなかったのも事実。「シャビの後継者」と謳われながら、輝く機会は散発的だった。本当にチームにとって不可欠な戦力になれていれば、換金対象になっていなかったはずだ。
さらに、現地記者によれば、「プロ意識の低さ」もアルトゥールが放出された大きな理由だという。まだディールが成立する前に、『ワールドサッカーダイジェスト6月18日号』でこのトレードの是非を論じた2人のジャーナリストは、こう綴っていたのだ。
ジョルディ・キシャーノ記者(エル・パイス紙のバルセロナ番)
「ピャニッチはとりわけプロ意識の高い選手。卓越した技術と戦術眼を武器に、メス、リヨン、ローマ、ユベントスと、これまで在籍してきたすべてのチームで安定した活躍を見せてきた。
一方のアルトゥールは、まさにそのプロ意識の点が問題視されており、怪我も多い。たしかにそのプレースタイルはバルサ向きだが、18年夏の入団以来、パフォーマンスが平均点を大きく超えた試合は数えるほどしかないのだ。両者を天秤にかければ、ピャニッチのほうがかなり魅力的であり、したがって私は、このトレードに『イエス』と言いたい」
ジョルディ・キシャーノ記者(エル・パイス紙のバルセロナ番)
「ピャニッチはとりわけプロ意識の高い選手。卓越した技術と戦術眼を武器に、メス、リヨン、ローマ、ユベントスと、これまで在籍してきたすべてのチームで安定した活躍を見せてきた。
一方のアルトゥールは、まさにそのプロ意識の点が問題視されており、怪我も多い。たしかにそのプレースタイルはバルサ向きだが、18年夏の入団以来、パフォーマンスが平均点を大きく超えた試合は数えるほどしかないのだ。両者を天秤にかければ、ピャニッチのほうがかなり魅力的であり、したがって私は、このトレードに『イエス』と言いたい」