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覚悟して読んでほしい!(なぜなら長い!)再開するセリエAの6つの見どころ

2020.06.19

セリエAが20日に再開! 気になる優勝の行方は……? [写真]=Getty Images

 コッパ・イタリア準決勝第2戦。試合前に湧いてきたあんな感情は、長くセリエAを見てきたけれど記憶にない。

 ものすごい緊張感と期待感とフワフワ感とドキドキ感。それらが入り交じるなかで、久々に耳にするセリエAアンセムに思わず背筋が伸びた。整列する選手たちの表情はそれぞれに複雑で、画面越しに見るこちらも、つられて複雑な表情を浮かべていることがはっきりと分かった。雑音なし。荘厳だ。

 DAZNの中継ブースにいた僕は一瞬グッときた感情をちゃんとコントロールすることができたけれど、もしかしたら、思わず涙を浮かべながら、あるいはボロ泣きしながらその様子を見守った人だっているかもしれない。日本のカルチョファンは、昔から熱い。

 さて、いよいよリスタートである。この記事ではコッパ・イタリアから始まった2019-20シーズンの続きを5つの見どころから展望するのだが、果たして約3カ月半ものブランクは、中断前まで間違いなく“過去イチ”のおもしろさだった今シーズンをどのように変えたのだろうか。それとも何ひとつ変えないのだろうか。頭の中を整理しながら書き進めよう。

見どころ①[“with コロナ”の新ルール]
ガイドライン厳守でカルチョが変わる!?

 まずは、“変化”についての情報を整理したい。

 中断期間中は再開時期や方法をめぐって政府とFIGC(イタリアサッカー連盟)とレガ・セリエAとUEFAが本気の綱引きをずっと続けていたけれど、最終的にはFIGCが策定した“コロナ仕様”のガイドラインが政府の承認を得たことで、セリエAとセリエBは再開の道筋を立てた。

 このガイドラインにはものすごく細かい決まりごとが明記されているのだけれど、もちろん、選手やクラブだけでなく“見る側”にも大きな影響があるから気にせずにはいられない。主にスタジアム内のルールについては下記のとおりだ。

・スタジアム内には合計300人まで入場可能
・スタメン組と控え組はロッカールームを別にする
・VARルームではスタッフ間の距離を確保
・ベンチ内における選手間の距離を確保
・マスコット、エスコートキッズのピッチ入場は当面禁止
・キックオフ前の両チームの握手は行わない
・ゴールセレブレーションは“肘タッチ”で
・レフェリーとのコミュニケーションは1.5メートルの距離を取って
・レフェリーとのコミュニケーションは“静かな対話”で
・選手交代は最大5人(ただし試合中の交代は3度まで)
・水分補給用は選手個々の専用ボトルを用意
・ユニフォーム交換は禁止

 どうだろう。昔ながらの風物詩である紙爆弾(ホントはダメ)の轟音も、クルヴァにこだます野太い声援も、大型ビジョンに向かって手を振る美女の笑顔ももちろんない。それでも、これを「意外と悪くないかも」と感じたのは、僕だけじゃないかもしれない。

ユヴェントス

スタンドにいるスタッフ、選手は一定の距離を保っている [写真]=Getty Images

 ベンチには一定の距離を保ちながら監督や選手が、メインスタンドの一角にはベンチ外メンバーやフロントスタッフが同じく一定の距離を保ちながら座っているのだが、クラブのオフィシャルマスクを装着して並ぶ彼らの姿は、どこかかわいらしく新鮮だ。カメラマンが見つけやすいからか、その表情は試合中によく捉えられる。1人でスマホをいじるゴンサロ・イグアインは、なぜかとてもおもしろかった。

“不要不急”の縮小によって、ゴール・セレブレーションは“肘タッチ”が原則だ。ナポリ対インテルのコッパ・イタリア準決勝第2戦、試合開始早々にCKを直接決めたクリスティアン・エリクセンに駆け寄る選手たちは、駆け寄りながらその原則を思い出して少し照れ臭そうに肘を合わせた。「迫力」とは対局にある微笑ましいそんな光景も、“見る側”にとっては今しか目の当たりにできない貴重なシーンと言えるかもしれない。

 もちろん、単純にポジティブな変化もある。スタジアムの環境によるところが大きいけれど、例えば反響がいいユヴェントスのアリアンツ・スタジアムではボールを蹴った瞬間やゴール前の攻防で体がぶつかり合う瞬間、その“音”がとびきりの臨場感を持ってこちらまで届いた。選手や監督の声、静寂に響きわたる“音”はとても新鮮で、サッカーそのものを集中して見る分にはむしろ没頭しやすい気さえする。

 FIGCのガブリエレ・グラヴィーナ会長は「7月中旬まではプレーオフ開催の可能性を念頭に置く」として、その場合は計算式に当てはめたポイントを算出して最終順位を決めるという。そこまでの準備をきっちり整えた上で、ガイドラインによる制限を少しずつ解除していく流れが理想的だ。会長は、希望的な側面として「夏にはスタジアムの一部を開放したい」と話している。

 再開にはこぎつけたけれど、難しい状況に直面していることに変わりはない。でも、ポジティブに考えれば、新しい楽しみはいくらだって見出せる。寂しくたって、もの足りなくたって、こうなったらもう楽しんだもん勝ちだ。とにかく、カルチョが帰ってきた!

見どころ②[どうなる!? 混迷のスクデット争い]
選手層ならユーヴェ、団結力ならラツィオ、爆発力ならインテル


セリエA

三つ巴の争いを制するのは……? [写真]=Getty Images

 セリエBの首位ベネヴェントを率いるフィリッポ・インザーギは、『ガゼッタ・デロ・スポルト』のインタビューにこう答えた。

「アントニオ・コンテのような監督がいて、インテルが諦めるはずがない。ユヴェントスほどの選手層はほかのどこにもないが、3日ごとに試合をするなら、あらゆることが起こり得る」

 さすがはピッポ。間違いない。首位のユヴェントスは勝ち点「63」。2位のラツィオは勝ち点「62」。そして、3位のインテルは未消化分のサンプドリア戦に勝てば勝ち点「58」である。確かに、残り12節が“3日毎”のペースで行われるなら大逆転劇が起きても不思議じゃない。ユヴェントスの9連覇はもちろんだが、ラツィオの20年ぶりの優勝も、インテルの10年ぶりの優勝も、まだまだチャンスはありそうだ。

 ピッポの言うとおり、選手層ならユヴェントスだ。コッパ・イタリア準決勝ではDFジョルジョ・キエッリーニやMFアーロン・ラムジー、FWゴンサロ・イグアインが欠場したが、いずれも軽症。最終ラインにも中盤にも前線にもハイレベルな“駒”が必要十分以上にそろっている。

 ただし、状態はイマイチだ。コッパ・イタリア準決勝では立ち上がりの時間帯にミランを圧倒し、特に守備への切り替えの速さと球際の強さは仕上がりの良さを感じさせた。しかし、決勝のナポリ戦では攻守両面でいいところがなく、2試合連続の無得点に終わった。ここから1カ月半のキーマンは、ミラン戦、ナポリ戦とも突出したパフォーマンスを見せた進境著しいMFロドリゴ・ベンタンクールだ。

 短期集中決戦において絶対的な武器となるチームの結束力は、おそらくラツィオがライバルを上回る。ピッポの弟であるシモーネ・インザーギ監督は、間もなく2023年までの契約延長が発表されるという。2016年から率いてきたチームは戦術的に成熟しており、今シーズンは“勝ち方”を覚えて団結力を一気に高めた。選手層は厚くないが、戦い方にブレがないから大崩れしない。そこが強みだ。

 シーズン中の手術に踏み切ったキャプテン、セナド・ルリッチの回復が遅れていることが残念だが、エースのチーロ・インモービレが中断前と同じように得点を重ねられれば最後までユヴェントスにプレッシャーをかけられるだろう。7月20日にはユヴェントスとの直接対決もある。ただし、ラツィオにとっての大一番はむしろ再開初戦となるアタランタ戦だ。リーグ最高の“走るチーム”に競り勝てば、中断前の勢いをすぐに取り戻せるに違いない。

 コッパ・イタリア準決勝ではナポリに敗れたインテルは、しかしながらエリクセンをトップ下に据える形、すなわちクリスマス休暇以降にアントニオ・コンテ監督が追求してきた今季のインテル“バージョン2”に大きな手応えを得ることができた。

 ロメル・ルカクとラウタロ・マルティネスの2トップはやはりリーグ最強で、中盤の底には“作れる”マルセロ・ブロゾヴィッチと“走れる”ニコロ・バレッラがいる。その控えにはステファノ・センシもロベルト・ガリアルディーニもいる。冬に加入した左ワイドのアシュリー・ヤングは攻撃的なプレーを選択する機会が増え、そこに戦術理解の深まりと可能性を感じた。“構えて守る”を大前提とした前半戦のチームには“前線での守備”と“2列目のタメ”がなく相手に研究されたが、エリクセンのフィットがその課題を解消するならチャンスは広がるに違いない。“ハマったら強い”インテルが再開早々に見られるなら、ハマったまま13試合を突っ走る可能性は大いにある。

 さて、皆さんはどのチームの優勝を予想するだろうか。僕も逃げずに予想するなら、この過酷な1カ月半を乗り切るカギは「結束力」であると見てラツィオを推す。でも、もしもアタランタに負けたら、たぶんその予想はほとんどハズレだ。

見どころ③[忘れちゃいけない主役級の伏兵]
上位陣にとっての課題は「アタランタ戦をどう乗り切るか」

 再開初戦でラツィオとのビッグゲームに挑むアタランタは、インテルと同じく未消化分を1試合残しながら現時点で勝ち点「48」の4位。国内ではローマやナポリとのチャンピオンズリーグ出場権争いを繰り広げることになるが、いちカルチョファンとしては今シーズンはとにかく「CLで行けるところまでどこまでも!」が本音である。

アタランタ

CL初出場のアタランタは快進撃を続け、ベスト8進出を決めている [写真]=Getty Images

 ジャン・ピエロ・ガスペリーニ率いるアタランタの完成度と強さは、まさに今シーズンがピークだ。だから、勝手を言えばリーグ戦をうまく利用してコンディションを高め、シーズン終了後にどこかの都市で集中開催されるらしいCLに照準を合わせてほしい。超短期決戦型の大会方式は、“体感しなければ本当の強さを測れないアタランタ”にとってビッグチャンスだ。本気で狙うしかない。

 6月16日に『Ciao, son il Papu』(こんにちは、僕はパプ)という絵本を出版した“パプ”ことアレハンドロ・ゴメスは、CLについてこう話した。

「楽しみで仕方がない。再開されることを待っているよ。準々決勝以降がワンマッチでの対戦になったとしたら、すべてのチームにチャンスがある。無観客での対戦は、何が起こるか分からないからね」

 そう、もしかしたらその頃には無観客ではないかもしれないが、ワンマッチの打ち合いならアタランタにも勝ち目はある。だからこそ、いかに万全の状態で、最高のテンションでリーグ終了を迎えるかが大きなポイントとなる。リーグ戦でペースを乱すわけにはいかない。

 そうした視点で試合日程を見ると、スクデット争いやカップ戦出場権争いにおいてもアタランタが大きな影響力を持っていることが分かる。

 再開初戦のラツィオ戦を皮切りに、その後に控える試合はナポリ、ユヴェントス、ヴェローナ、ミラン、そして最終節のインテルと上位陣との直接対決ばかり。ほとんど休みなく続いていくこの1カ月半において、「アタランタ戦をどう乗り切るか」は、実はラツィオだけでなくどのチームにとっても大きな課題だ。

 同じような視点で“伏兵”として警戒されるのは、DFマラシュ・クンブラをはじめ若手の好タレントがそろい、3バックシステムが見事に機能している8位ヴェローナ、同じく戦術的な“クセ”が強く、冨安健洋も在籍する10位ボローニャ、今やビッグクラブが獲得を狙う超新星ジェレミー・ボガ擁する11位サッスオーロ、さらに冬のマーケットで素晴らしい補強を遂げた13位フィオレンティーナあたりだろうか。それぞれに特徴がはっきりしたチームだからこそ、“勢い”さえ身にまとえばどこのビッグクラブにとっても怖い存在になり得る。とりわけアタランタにはスクデット争いを最後まで引っかき回し、最高の状態を作ってCLに乗り込んでほしい。

見どころ④[ずっと気になるピッチ外のニュース]
まだまだ続く、ミランの“新プロジェクト”探し

 セリエA屈指の名門であり古豪であり、オールドファンにとってはいつまでも“ビッグクラブ”であり続けてほしいミランは、残念ながら毎日のように聞こえてくるピッチ外のニュースによってファンを不安にさせている。

イブラヒモヴィッチ

チームだけではなくサン・シーロの雰囲気までも変えてしまうイブラヒモヴィッチ。今季限りでのミラン退団がうわさされるが…… [写真]=Getty Images

 中断期間中の主役は、ズラタン・イブラヒモヴィッチだった。冬のマーケットで加入後、ものすごい存在感とカリスマ性でチームの雰囲気をガラリと変えたビッグスターは、ユヴェントスとのコッパ・イタリア準決勝2日前にイヴァン・ガジディスCEOと衝突。パンデミックの影響によるサラリー減額について、ガジディスはクラブのオーナーである投資ファンド「エリオット」の意向を伝えようとしたらしい。ところが、よほど不満が溜まっていたのか、普段はほとんどミラネッロに顔を出さないCEOに対し、イブラヒモヴィッチは「今のミランにはプロジェクトがない」とキレたという。

 周知のとおり、ミランは来シーズンから大幅な体制変更を敢行することになりそうだ。

 その責任者であるガジディスは、新監督候補として近年のザルツブルクやRBライプツィヒで素晴らしい実績を残し、1年前からレッドブルグループのサッカー担当責任者を務めているラルフ・ラングニックにアプローチした。その結果、ここ数カ月は「監督がラングニックなら」を前提とするニュースばかりが飛び交い、それが火種となって不穏な空気が流れ始めた。

 ズヴォニミール・ボバン(すでに退任)やパオロ・マルディーニらこの数年で少しずつ戻ってきたOBスタッフ、さらにイブラヒモヴィッチを含む複数人のベテラン選手がクラブを去ることは決定的だ。そんななかで起きた“事件”だったからこそ、イタリア国内でも大きなトピックとして報じられた。

 ステファノ・ピオリ率いる現在のミランは、決して悪いチームじゃない。ピオリはかねてからモチベーターとしての能力が高く、イブラヒモヴィッチのカリスマ性をうまく利用する形でチームは一時期の窮地から完全に脱した。選手個々を見ても、テオ・エルナンデスはリーグ屈指の左サイドバックであり、前体制下で腐りかけていたFWアンテ・レビッチもMFサム・カスティジェホもDFアンドレア・コンティも復調傾向にある。プレーメーカーのイスマエル・ベナセルは、今やマーケットを賑わす注目株にまでなった。

 コロコロと変わるオーナー企業に振り回され続けているミランだが、どんなプロジェクトを実行するにしても、安定した土台は必要である。すでに来シーズンを見据えているなら、これから先の数カ月もガジディスを中心とするニュースが絶えないだろう。だからこの1カ月半も、ミランの動向から目が離せない(ちなみに、ミランの獲得候補に挙がっているエンポリのMF、サムエレ・リッチ[18歳]は大器の予感がする)。

見どころ⑤[まだまだわからない残留争い]
7月22日のジェノヴァ・ダービーがヤバい


ラニエリ

どちらかが2部降格なんてことになると、イタリアで一番熱いダービーが見られなくなってしまう [写真]=Getty Images

 セリエAで最も熱いダービーといえば、ミラノ・ダービーよりもローマ・ダービーよりもイタリア・ダービーよりも、サンプドリア対ジェノアのジェノヴァ・ダービーである!――と熱弁する人が決して少なくないほど、この別名「灯台ダービー」はとにかく熱い。

 ジェノアはカルチョにおける最古参のクラブ、一方のサンプドリアは1946年創設の新参者という歴史的背景も、両者が本拠地とするルイージ・フェラーリスがイタリアで最も風光明媚なスタジアムであることも“熱さ”の一因を担っている。言葉で説明するのは難しいけれど、とにかくこのダービーは、ほかのどれとも違う独特の雰囲気を醸し出すダービーだ。

 ところが、今シーズンは両者とも残留争いのピンチに立たされている。

 勝ち点「26」のサンプドリア(1試合未消化)は16位、勝ち点「25」のジェノアは17位。セリエB降格は18位以下の3チームであり、18位レッチェはジェノアと同じ勝ち点「25」であるから、両者とも最後の最後までセリエA残留を争う終盤戦となりそうだ。ちなみに19位は同「18」のSPAL、20位は同「16」のブレシアで中断前はこの2チームを“降格決定”と見る向きが強かったが、再開後の超過密日程に入れば上位争いと同様に何が起きても不思議じゃない。サンプドリアから見て13位フィオレンティーナでさえも「2試合差」しかないと考えると、残り12節は8チーム前後が残留争いに巻き込まれる可能性がある。

 第8節からクラウディオ・ラニエリが率いるサンプドリアには、昨シーズンの得点王であるファビオ・クアリアレッラや技巧派FWマノロ・ガッビアディーニ、チェコ代表MFヤクブ・ヤンクトやU-21イングランド代表ロナウド・ヴィエイラら好タレントがそろい、最終ラインには冬のマーケットで獲得した吉田麻也もいる。

 一方のジェノアは今季3人目の指揮官であるダヴィデ・ニコラが指揮を執り、ゴラン・パンデフやドメニコ・クリシートらベテラン勢に加え、今季ブレイクした右サイドバックのパオロ・ギリョーネ、昨季はアヤックスの一因として快進撃を演出したMFラセ・シェーネ、さらに将来のイタリア代表入りが期待されるFWアンドレア・ピナモンティと、こちらも順位に似合わない役者がそろっている。

 直接対決は“残り4試合”で迎える7月22日(見に行きたい……)。残留争いを占う大一番は、もしかしたら、史上最も盛り上がる、いやシビれるジェノヴァ・ダービーになるかもしれない。

見どころ⑥[超過密日程を戦い抜け!]
最終節にとんでもないドラマが起こる(かもしれない)

 最後にお伝えしたいのは、今シーズンの残り12節が、いかに異様で、いかに特別な日程で行われるかについてである。首位に立つユヴェントスのスケジュールを見てほしい。

<ユヴェントス試合日程>
第27節 6月22日 vsボローニャ(A)
第28節 6月26日 vsレッチェ(H)
第29節 6月30日 vsジェノア(A)
第30節 7月4日 vsトリノ(H)
第31節 7月7日 vsミラン(A)
第32節 7月11日 vsアタランタ(H)
第33節 7月15日 vsサッスオーロ(A)
第34節 7月20日 vsラツィオ(H)
第35節 7月23日 vsウディネーゼ(A)
第36節 7月26日 vsサンプドリア(H)
第37節 7月29日 vsカリアリ(A)
第38節 8月2日 vsローマ(H)

 見てのとおり、40日程度で12試合をこなすということは、選手たちは皆“3日か4日に1試合”のペースで夏のゲームを戦い続けることになる。消化試合が少ないインテル、アタランタ、ヴェローナ、パルマ、サッスオーロ、カリアリ、トリノ、サンプドリアの8チームは“プラス1試合”だ。まったくトレーニングできない期間が約2カ月あったにもかかわらず、チームの全体練習ができるようになって1カ月も経たないうちにこの“ロード”に突入するわけだから、やはり前代未聞のとんでもない戦いになることは間違いない。

 で、注目は最終節である。ユヴェントスはローマとのビッグマッチが組まれているが、実はこの日、アタランタ対インテル、ナポリ対ラツィオと上位陣が激突する好カードだらけだ。超過密日程のゴールに用意されたこの大舞台、前代未聞のシーズンのラストに誰も見たことのないドラマが待っているかもしれない。

文=細江克弥

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By 細江克弥

1979年生まれ。神奈川県出身。サッカー専門誌編集部を経てフリーランスに。サッカーを軸とするスポーツライター・編集者として活動する。近年はセリエAの試合解説などでもおなじみ。

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