レッズ秋山、弾丸始動!入団会見から帰国即自主トレ地・静岡へ「しっかり準備を」

[ 2020年1月10日 05:30 ]

入団会見後、球場を背にポーズを決める秋山
Photo By 共同

 西武から海外FA権を行使してレッズ入りした秋山翔吾外野手(31)が9日、羽田空港着の全日空機で帰国した。同日(米国時間8日)の本拠地シンシナティでの入団会見終了直後に帰国の途に就き、羽田で再び取材に応じると、自主トレ先の静岡・下田に直行した。5日の渡米から5日間で約2万1100キロを移動する強行軍。休む間もなく準備に入る。

 東京―シカゴ―シンシナティの往復プラス、下田への片道130キロ。晴れてレッズの一員となった秋山は、羽田空港から直接、自主トレ先の静岡・下田へ向かった。

 「これから下田に行きます。明日から、なるべく体を動かしたい。キャンプ、開幕までにしっかり準備したいです」

 日本時間9日午前0時すぎにシンシナティで入団会見がスタート。「ここから始まるんだな、という実感が湧いた。日本人がメジャーリーガーとして在籍していないのは大きな魅力だった。そういうことも含めてレッズを選んだ」。背番号4のユニホームに身を包んで語った決意。約21時間後に羽田に降り立った秋山は、まずは安どの表情を浮かべた。「一つホッとしています。契約するまでは、と思っていたので」と帰国した感想を口にしたが、心は早くもトレーニングに向かっていた。同行した家族とは別れて自主トレの地へ出発。入団会見での決意をそのままにメジャーリーガーとしての準備に入る。

 昨年10月末に右足薬指を骨折。「メディカルチェックが一番、不安だった」としていたが、無事にパスしてリハビリを一段階、強度を上げる。「12月は慎重にやっていた。パスしたことでもう少し力を入れて動かしていっていいのかなと思っている」。患部の状況を見ながらオーバーワークには留意しつつも、メジャーの舞台へ抑えきれない気持ちも見え隠れした。

 キャンプインとなる現地時間2月18日(日本時間19日)まで1カ月あまり。新天地では初日から、フルメニューでスタートを切る覚悟だ。「もちろん、自分としてはその準備をしている。しっかりメジャーの舞台で戦える準備をしたい」。コツコツと積み重ねてきたヒットマンは、新たな舞台でのスタートにも自分らしさを貫く。(春川 英樹)

 《編成本部長「ようやく」》ディック・ウィリアムズ編成本部長は本拠地での会見冒頭で「ようやく正式に“ショータイム”だ」と「翔吾」にかけて秋山を紹介。米メディアも、エンゼルス・大谷で定着した「Sho Time」を見出しに使った。地元紙シンシナティ・エンクワイアラーは「最近の球団史で最大の会見の一つ。古株のスタッフは“グリフィーの入団会見に匹敵する”と語った」と報道。その注目度を、00年にマリナーズから加入したスーパースターに重ね合わせた。

 《トレードなら本人に1億円》3年総額2100万ドル(約22億8900万円)の秋山の契約の付帯条項について、米メディアが詳細を報じた。MVP、新人王獲得でそれぞれ25万ドル(約2700万円)、各投票で2位なら20万ドル(約2200万円)、3~5位なら15万ドル(約1600万円)がボーナスに。オールスター戦やゴールドグラブ賞は、それぞれ10万ドル(約1100万円)が加わる。また、本人の同意なしのマイナーへの降格はできず、トレードの場合は獲得球団が秋山に100万ドル(約1億900万円)を支払うこと、その他、日米間の移動便、通訳、トレーナー、家族も含めた英語のレッスン料などについても保証されているという。

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