巨人・原監督が明かした「侍ジャパン」命名秘話

[ 2020年1月10日 08:00 ]

国際武道大で講義を行い、花束を渡され笑顔の巨人・原監督(撮影・長久保 豊)
Photo By スポニチ

 東京五輪が開催される2020年が幕開けた。金メダルを目指す野球日本代表は、今でこそ「侍ジャパン」の呼び名が定着したが、その語源は?。巨人・原辰徳監督(61)が7日に千葉県勝浦市の国際武道大で行った特別講義で命名秘話を明かした。

 09年WBCで日本代表を率いた指揮官は、「侍ジャパンという言葉をつくったのは僕たちなんです。2009年から使い始めたんですね」と切り出した。

 それまでは「王ジャパン」、「長嶋ジャパン」、「星野ジャパン」などと監督の名前を冠とし、09年WBCに向けたチーム発足時も「原ジャパン」と呼ばれていた。50歳だった原監督は「若かったし、とんでもありません、と。おこがましいです」と申し出た上で、当時の加藤良三コミッショナーに「何かいい命名をしていただけませんか」と依頼したという。

 そのときに提案されたのが、「SAMURAI JAPAN(サムライ・ジャパン)」だった。原監督は「素晴らしい。侍というのは国際大会という点でも」と応えた。12年の代表チーム常設から「侍ジャパン」が正式に使用されている。

 09年に世界一連覇を達成したシャンパンファイトでは「本当にお前さんたちはね、強い侍になった!おめでとう!」とねぎらった。イチローが、ダルビッシュが、松坂が美酒に酔った。「自分の中では“原ジャパン”ではない。侍が日本の代表」と言う謙虚な姿勢から生まれた「侍」。当時4番打者を務めた稲葉監督が引き継ぎ、世界一を目指す。(記者コラム・神田 佑)

続きを表示

2020年1月10日のニュース