開幕局の終局を見守ったファンの前に姿見せあいさつ 王将戦第1局

[ 2020年1月13日 17:38 ]

<王将戦第1局2日目>感想戦を行う勝利した渡辺王将(右)と敗れた広瀬八段(撮影・久冨木 修) 
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 将棋の第69期大阪王将杯王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)7番勝負第1局は13日、静岡県掛川市の掛川城二の丸で2日目の対局が指し継がれ、渡辺明王将=棋王・棋聖との3冠=が103手で広瀬章人八段に勝利。終局後、両対局者は大盤解説会場の大日本報徳社大講堂に移動し、詰めかけた将棋ファンにあいさつした。

 防衛に向けて白星を飾った渡辺は「7五歩、7四歩とやっていて、攻めが無ければそれなりと思っていた。猛攻がなければいけるかなと思った」と一局を振り返った。一方、敗れた広瀬は「猛攻する変化を考えていたが、届かないと思って躊躇(ちゅうちょ)してしまい差が開いてしまった。自分の手を信じ切れなかった」と悔しい表情を浮かべた。

 25・26日に大阪府高槻市の「山水館」で行われる第2局に向けて、渡辺は「ファンの方に『さすがタイトル戦』と言われるような将棋を指したい」と話し、大盤解説会場で終局を見守ったファン約120人から大きな拍手を送られていた。

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2020年1月13日のニュース