【高松宮記念】グルーヴィット、初1200mが妙味 中京も好相性

[ 2020年3月27日 05:30 ]

厩舎周りで運動するグルーヴィット
Photo By 提供写真

 競馬界を席巻するノーザンファーム。ただ、芝の短距離路線では毎年上位独占というほどではない。事実、スプリントG1制覇は08年スプリンターズS(スリープレスナイト)を最後に10年以上も遠ざかっている。

 今年の高松宮記念は違う。ノーザン生産馬が芝1200メートルG1で過去最高の5頭。06年オレハマッテルゼ以来の高松宮記念制覇を目指す。5頭はどれもチャンスありだが、最も配当に妙味のありそうなグルーヴィットはどうだ。松永幹師は初の1200メートルにも自信ありげだ。「スタート自体は速い。追走に苦労することはないだろう。中京は結果が出ている(中京記念V)し、やれないかなと思っている」

 実は昨年の高松宮記念勝ち馬ミスターメロディとキャリアが似ている。ダートでデビューして、まず2勝。初芝のファルコンSで好走(ミスターメロディ1着、グルーヴィット2着)。そしてミスターメロディは初の芝1200メートル戦となった高松宮記念を見事に制した。どうだろう。グルーヴィットの笑顔がもう見えるようではないか。

 昨秋は夏負けの影響もあり結果が出なかったが、前走前から復調ムード。松永幹師は「今回も雰囲気がいいからね」と状態面に太鼓判を押す。レースでは気を抜く面を見せるが「調教でブリンカーやクロス鼻革を着けている。1200メートルで集中して走ってくれたら」と距離短縮に期待を込めた。

 岩田康とはデビュー戦V以来のコンビ。13年の高松宮記念でグルーヴィットの父ロードカナロアを勝利に導いたという縁もある。今年はノーザンファームから新たなチャンピオン誕生の予感がする。

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2020年3月27日のニュース