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セリエA 再延期の可能性浮上 イタリア協会会長がリーグ戦中断案提示の報道

[ 2020年3月9日 22:35 ]

イタリア・ミラノの駅を出発する乗客を調べる警官ら=9日(AP)
Photo By AP

 新型コロナウイルスの影響が欧州で最も拡大しているイタリアで、セリエAが再び延期となる可能性が浮上した。

 9日付のイタリア紙コリエレ・デラ・セラは、イタリア・サッカー協会のグランビーナ会長が10日に招集した臨時役員会で、4月3日までリーグ戦を中断する案を提示する意向があると報道。中断すれば過密日程で残り試合の消化が難しくなるが、同会長は既に欧州サッカー連盟(UEFA)にコンタクトを取り、シーズン終了を10日前後伸ばすことが可能か打診しているという。

 セリエAは既に第25節の4試合、第26節の6試合を延期。イタリア政府は4日に、4月3日まで国内でのスポーツイベントが実施される場合は無観客とすることを発表した。これを受けて、8日から無観客でリーグ戦が再開されたが、同日午前にスポーツ省のスパダフォーラ大臣が試合中止をメディアを通じて要請。パルマ―SPALの試合開始が1時間15分遅れるなど混乱の末に、リーグ側は”強行開催”を決断した。

 イタリア選手協会のトンマージ会長も選手らの健康を考えてリーグ戦の中断を主張。地元メディアでは、ストライキを実施する可能性も報じられている。

 イタリアでは8日時点で新型コロナウイルスの感染者が前日から1492人増えて7375人、死者が133人増えて366人。感染者、死者ともに1日の新たな確認数としてはこれまでで最多となった。イタリアのコンテ首相は8日に新たな首相令を出し、ミラノがあるロンバルディア州全域と北部の14県で大規模な移動制限を開始。4月3日までイタリア全人口の4分の1に当たる約1500万人が原則的に対象地域から出入りできなくなっている。

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2020年3月9日のニュース