森保監督、6月五輪代表に専念　国内強化合宿でチームづくりを

[ 2020年3月18日 05:30 ]

　6月は五輪強化月間だ。日本代表と東京五輪世代のU―23日本代表を兼任する森保一監督（51）が17日、千葉市に新設された日本協会の施設「夢フィールド」を視察後、取材に対応。東京五輪の事前合宿前最後の活動となる6月は、五輪世代のチーム作りに専念する意向を明かした。18人のメンバーの最終選考の場所となる。

　新型コロナウイルスの影響で不透明な五輪への道筋。森保監督は、現時点での強化プランについて明かした。「6月の活動は五輪前ということで、私も五輪の方に専念して活動する」。さらに「オーバーエージ（OA）枠も含めて五輪仕様で準備しようと思っている」と話した。

　本来はA代表と五輪代表の活動期間が重複する6月。だがA代表はアジアサッカー連盟からW杯アジア2次予選を原則延期する方針を示されており、日本協会も開催に消極的。一方五輪世代はトゥーロン国際大会（フランス）へ参加する予定だったが、欧州で新型コロナウイルスの感染が広まっている今、開催自体が非現実的となっている。指揮官は「いろんな選択肢を持って準備していきたい」と語った。

　現実的なのは国内での強化合宿だ。国際AマッチデーのためMF久保（マジョルカ）ら海外組を含めたベストメンバーの編成が可能。さらにFW大迫（ブレーメン）らOAで有力とされる選手も招集できる。コロナウイルスの感染状況次第だが、親善試合の調整も水面下で始めていく。

　A代表とU―23代表をそれぞれ招集し、対戦するウルトラCプランもある。五輪自体の開催も危ぶまれている状況だが、「不安や動揺というものは全くなくて、逆に選手スタッフ含めて危機感もってやることがより大きなエネルギーになると思っている」と指揮官。7月6日から始まる事前合宿を前に、メンバー絞り込みの最終選考の場となる6月の活動。最善策を練り、五輪の好成績につなげていく。

　【夢フィールド視察「素晴らしい」】森保監督はこの日、4月にオープンする「高円宮記念JFA夢フィールド」の内部などを視察した。「日本のJFAの夢フィールドのハード面は世界のトップトップ。中も非常にきれいですし、清潔感があって、ゆったりとしたスペースもありますし、素晴らしい」と称賛。「ここで世界に向けて日本代表する選手が育っていく活動がされると思うとワクワクする」と語った。

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