元西武・木村省吾 クリケット選手として“夢”を追う理由を激白

[ 2019年3月3日 10:36 ]

オーストラリアでクリケットの練習に励む元プロ野球選手の木村省吾(左)
Photo By 提供写真

 MBSテレビ「OFLIFE」(火曜深夜1・59)は「木村省吾 クリケット」がテーマ。元プロ野球選手・木村省吾(38)のクリケット挑戦を追う。

 木村はプロ野球選手からクリケット選手へ「世界初の挑戦」のため、単身オーストラリア・メルボルンで修行中だ。香川・尽誠学園、愛知学院大を経て02年、ドラフト11巡目で横浜へ入団。俊足、守備力で内野の全ポジションを守れるユーティリティープレーヤーとして活躍した。17年オフ、西武から戦力外通告を受け、12球団合同トライアウトに挑戦。そこでクリケット関係者から高い身体能力を買われ、セカンドキャリアとしてクリケット選手への道を目指すことになった。

 クリケットは楕円形フィールドの真ん中で野球のようにボールを投げ、細長いオールのようなバットで打つ。1試合3時間、W杯では試合時間が約6時間かかる競技だ。「プロ野球からクリケット選手に転向するのは世界初らしいです」という木村。日本人にはなじみの薄い競技だが、世界の競技人口はサッカーに次いで2位。目標は世界でもトップクラスのインドやオーストラリアのプロ選手。インドのプレミアリーグでは30億円を稼ぐ選手もいる。現在、木村が所属するオーストラリアのチームでは、チームメイトから「プロ野球選手が来るなんて。刺激になる」「野球でハードなトレーニングを積んでいる。すごいプレイヤーになれる」と期待されている。

 そんな木村選手をよく知るのは、家族ぐるみの付き合いをする漫才コンビ「中川家」の礼二(47)。木村選手の挑戦を「基本的にすごいポジティブでアグレッシブな人間。天性の明るさがある。心配してない」とエールを送る。

 家族を日本に残しての単身生活は経済的、精神的にも厳しい。4月で39歳の年齢も。だが、日本でクリケットの認知度を上げるためには「誰かがプレイヤーとして走らなければならない」と考える。「夢を語っているように思われるのは当然。前代未聞のこと。雲をつかむような話だし、霧の中を進んでいる感じ」。練習の成果を見せるのは、試合での結果のみ。1試合、1球も無駄に出来ない。

 「アスリートを続けたいと思っていた時に(クリケットの)オファーを貰ったのは、幸せなこと。ずっと野球選手になれると思ってやって来て、なれたので、根拠のない自信はずっとある。それが本物なのかどうか、乞うご期待」と木村は語った。

 番組ナビゲーターは広島で木村と一緒にプレーした黒田博樹氏(44)、VTRナレーションは手塚理美(57)。

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2019年3月3日のニュース