金谷 執念突破!終盤連続バーディーでギリギリ57位

[ 2019年4月14日 05:30 ]

米男子ゴルフ マスターズ 第2日 ( 2019年4月12日    オーガスタ・ナショナルGC=7475ヤード、パー72 )

1番でアプローチショットを放つ金谷
Photo By 共同

 初出場のアマチュア・金谷拓実(20=東北福祉大3年)が2バーディー、4ボギーの74と粘り、予選通過ラインぎりぎりの通算3オーバー57位で、日本人アマとしては11、12年の松山英樹(27=LEXUS)以来2人目の決勝進出を果たした。松山は70で回り、小平智(29=Admiral)とともに通算1オーバーの46位で予選を通過。日本勢3人の予選通過は中嶋常幸、青木功、羽川豊が出た1983年以来。タイガー・ウッズ(43=米国)が68をマークし、首位と1打差の通算6アンダーで6位に浮上した。

 折れそうな心を奮い立たせた。14番までで通算5オーバー。予選通過は厳しいかと思われたが、15番パー5で1つ戻して迎えた16番パー3。第1打はピン左15メートルにしか乗せられなかったものの、スライスラインを読み切って沈めた。赤のウエアを着用した金谷は、右手でウッズばりの派手なガッツポーズ。ウッズが優勝した05年に伝説のチップインを決めた場所で「トップと10打差以内」の予選通過圏に滑り込み、「神様が見てくれて、長いパットが入ってくれたのかな。諦めちゃいけないという気持ちで踏ん張れた」と胸を張った。

 初日ほどの緊張がなかった分、アドレナリンが出た。アイアンショットが飛びすぎ、7番までに3ボギー。13番パー5では3打目がグリーンオーバーしてボギーを叩いた。しかし「残りで3つバーディーを取ろう」と切り替え、終盤に2バーディー。最終18番の第2打を打ち終えた直後、雷雲接近による約30分の中断もあったが、パーをセーブした。

 小さい頃から憧れ続けた舞台。8日には出場するアマチュアのみが利用可能なクラブハウス内の屋根裏部屋「クロウズネスト(カラスの巣)」に宿泊した。ウッズも利用したという場所。松山は泊まらなかったため、日本人として初めての宿泊で「いいベッドでぐっすり眠れました」と大物感たっぷりだ。

 日本人アマの決勝進出は松山以来だが、金谷が見据えるのはその先だ。アマは6人中4人が予選を通過し、最上位とは4打差。先輩に続くローアマ獲得に向けて、決勝2日間を戦い抜く。

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2019年4月14日のニュース