姫野とリーチの母校対決は姫野に軍配 中部大春日丘が快勝 吉田が殊勲のチャージ

[ 2019年12月30日 13:08 ]

第99回全国高校ラグビー大会第3日   中部大春日丘(愛知)19―0札幌山の手(南北海道) ( 2019年12月30日    大阪府東大阪市・花園ラグビー場 )

<中部大春日丘・札幌山の手>前半、中央に先制トライを決める中部大春日丘・吉田(撮影・成瀬 徹)
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 W杯8強入りした日本代表のNo・8姫野和樹と、フランカー、リーチ・マイケルの母校対決は、姫野の中部大春日丘に軍配が上がった。

 開始30秒足らずで、フランカー吉田柊也(2年)が敵陣22メートル中央付近でチャージを浴びせ、こぼれ球を自ら拾って先制トライ。札幌山の手SOアシュデン・ワアタユウェンズ(2年)のモーションを研究して好プレーにつなげた。

 「前の試合をビデオで見て、ライナーで蹴っていた。頑張って手を伸ばせば届くと思って狙いました」

 強い雨の中で両者とみにミスを連発。FW戦の重い展開になってスコアもボールも動かない中で、吉田のチャージと、FB阿曽有馬(2年)のキックが光った。

 吉田は故障明けで2カ月ぶりの実戦だった。10月の練習試合で左肩を痛めた。試合翌日に「力が入らない、手が上がらない。頭も洗えなかった。詳しい診断は分からない。おそらく神経系」と半月近く右手1本の生活を強いられた。手に力を入れるリハビリを地道に続けて、復帰への道をさぐった。

 この試合の最初のプレーが、殊勲のチャージ。故障明けのファーストプレーでビッグプレーをしたことになった。「ケガをして、親にサポートしてもらって、最初のプレーでいいプレーができた。うれしかった。チームとしても乗っていけて良かった」。家族や周囲への感謝を口にした。

 元日の3回戦は常翔学園(大阪第2)とBシード対決をする。

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2019年12月30日のニュース