世界陸連 「厚底靴禁止」見送り31日発表へ マラソンで好記録続出

[ 2020年1月30日 05:30 ]

ナイキの厚底シューズ「ヴェイパーフライ」
Photo By 共同

 男女マラソンの世界新など好記録が相次ぎ、規制される可能性が取り沙汰されている米スポーツ用品大手ナイキの厚底シューズ「ヴェイパーフライ」シリーズについて、英紙ガーディアンは29日、世界陸上競技連盟(世界陸連)が全面的な禁止を見送る方針だと伝えた。31日に発表するという。

 東京五輪が終わるまでは靴に関する新技術導入を認めないこと、厚底靴がいかに有利かの調査を開始することなどがその内容。既に販売されているものはルール違反とせず、反発性を高めるために靴底に使用される炭素繊維のプレートなども規制しない見通しという。将来的に新規定が設けられ、新しい靴は競技会で使う前に承認が必要になる可能性がある。

 同シリーズはトップ選手に一気に普及。他社も追随しており、アシックスは一般向けの厚底靴を既に売り出し、トップ選手向けモデルも今春発売予定。ミズノは今夏の発売を目指し、一部選手に先行して新モデルを提供している。

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