八村が“MSG”デビュー スポーツ&音楽の殿堂で8得点 球宴前最後の試合

[ 2020年2月13日 11:57 ]

ウィザーズ対ニックス戦が行われたマジソンスクエア・ガーデン(AP)
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 ウィザーズの八村塁(22)が12日、ニューヨークのマジソンスクエア・ガーデン(MSG)で行われたニックス戦に先発。オールスターゲーム(16日=シカゴ)直前の最後の試合で今季30回目の先発を果たし、23分の出場で8得点と5リバウンド、1アシストをマークした。試合は114―96(前半46―50)で勝ってウィザーズは20勝33敗。今季4回目の連勝で“前半戦”を締めくくった。ニックスは4連勝のあと連敗。第4Qで23―37とリズムを失って敗れ、今季成績は17勝38敗となった。

 ニックスとの対戦はチームにとって今季3度目(2勝1敗)だが、八村は過去の2試合(12月23日&28日)は故障で欠場。経済誌「フォーブス」のNBA資産価値ランキングで4年連続1位(46億ドル=5060億円)となったニックスのホームコートで試合をするのはプロになって初めてとなった。

 八村は第1Q、放った最初の3本のシュートは失敗したが、7分53秒に自身が外した3点シュートのあとにつながったプレーで、トロイ・ブラウンJR(20)のアシストを受けてダンクを成功。これがこの試合の初得点となった。第2Qは4分6秒からコートに戻ったが、8分26秒に2つ目の反則を犯したためにベンチへ。前半は12分の出場で2得点、2リバウンドという内容だった。

 後半に入ると開始1分14秒で2本のシュートを成功。5分30秒にはフリースローを2本とも決めて8得点目を記録した。勝負どころの第4Qは95―85で迎えた残り5分18秒から出場。復帰後5戦目で初めて2ケタ得点を記録できなかったが、攻守両面でチームに貢献した。

 ウィザーズの3点シュート成功は28本中10本だったものの、ニックスが23本中3本とシューティングに精彩を欠いた形。ブラドリー・ビール(26)が30得点を稼いでウィザーズをけん引した。

 MSGは1968年2月に開場となり、現在はNBAニックス、NHLレンジャーズのホームアリーナとなっている。故ジャイアント馬場やマイク・タイソンといったプロレスやボクシングのスターたちもここで試合を行っており「格闘技の殿堂」としても有名。2016年3月には、現在NBAグリズリーズでプレーしている渡辺雄太(25)が所属していたジョージタウン大が、MSGで開催されたNIT(全米招待)で優勝し、日本のスポーツ選手にとっても縁の深いアリーナとなった。

 1998年の映画「ゴジラ(米国版=ローランド・エメリッヒ監督)」では“親ゴジラ”の産卵場所として登場。音楽界でもビリー・ジョエルや日本の「ラウドネス」「オルケスタ・デ・ラ・ルス」、「X JAPAN」などがコンサートを行っており、世界のエンターテイメントの「メーンステージ」としても機能している。

 なお八村はオールスターウィークエンドの14日に行われるライジング・スターズ(1年目と2年目の選手が対象に「チーム・ワールド(世界選抜)」の一員として出場する。

 <八村の全オフェンス>

 ▼第1Q
(1)1分49秒・ペイント内でフローター=×
(2)2分36秒=ドライブインからゴール下=×
(3)7分48秒・右コーナーから3点シュート=×
(4)7分53秒・ゴール下で両手によるダンク=〇(アシスト・ブラウンJR)

 ▼第2Q
(5)5分57秒・正面からのドライブインで左手によるレイアップ=×

 ▼第3Q
(6)33秒・ペイント右サイドからジャンプシュート=〇
(7)1分14秒・速攻からゴール下=〇(アシスト・ボンガ)
 *1分14秒・フリースロー1本=×
 *5分30秒・フリースロー2本=〇〇

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