森喜朗会長 東京五輪延期検討認める「最初のとおりやると言うほど愚かではない」 4週間以内に結論へ

[ 2020年3月23日 15:25 ]

会見する森会長と武藤事務総長
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 東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長と武藤敏郎事務総長が23日、国際オリンピック委員会(IOC)が新型コロナウイルスの感染拡大により東京五輪の延期も含めた検討に入ると発表したことを受け、都内で会見した。森会長らは昨晩、IOCが開いた臨時理事会の前に電話会談を行い、「中止については一切ありえない」「日本と両方の選ばれたメンバーで、何ができるか、どうすべきか議論して考え方をまとめていこう」と合意したことを明かした。「延長(延期)も避けるわけにはいかない、延長の件は議論しないわけにはいかないと。両方で出したシナリオについてよく精査したい。それを約4週間の間につくりあげたいということ」と話した。

 森会長は従来、IOCと同じく予定どおりの開催を強調していた。だが、各国のオリンピック委員会や競技団体、アスリートなどから通常開催への異議が続出していることを受け、「米国や欧州が非常事態になっていることは承知している。いろいろな声があるのに、最初のとおりやると言うほど愚かではない」との姿勢を表明。IOCは延期時期について触れていないが「2020という方向でいる。今の段階ではそう申し上げるだけ」と年内を考えていることを明かし、議論が4週間かかる理由について問われると「それは(IOCの)バッハ会長に聞いてください」とかわした。

 なお、26日に福島・Jヴィレッジをスタートする聖火リレーを予定どおり行うかについても今後検討するが、武藤事務総長は「計画に変更はない。グランドスタートは予定どおり行う」と明言。森会長は昨晩話し合った安倍首相から、自身の出席を見合わせた方がいいかと打診があり、内閣の判断に任せると答えたことを明かし、「私は必ず福島に参ります」と断言した。

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