東京五輪聖火リレー、大幅に規模縮小へ 一般ランナー参加取りやめ、車両巡回も

[ 2020年3月23日 22:54 ]

20日、ギリシャから特別輸送機で到着した東京五輪の聖火を掲げる野村忠宏さん(左)と吉田沙保里さん
Photo By 共同

 新型コロナウイルスの感染拡大で国際オリンピック委員会(IOC)が東京五輪の延期を含めた検討を始めたことを受け、大会組織委員会は23日、福島県から26日にスタートする聖火リレーについて一般ランナーの参加を取りやめるなど大幅に規模を縮小する方向で調整に入った。聖火はランタンに入れて車両で運ぶ案などが検討されている。

 組織委の武藤敏郎事務総長は23日の記者会見で「26日に福島をスタートする計画に変更はない」と述べた。

 1カ月程度の措置とし、その後は状況を踏まえて検討する。各日のゴール地点で行う式典「セレブレーション」で聖火を展示する案などが出ている。当初の計画通りの実施は大規模イベントの自粛を求める政府の方針にそぐわないと判断した。

 聖火は20日にギリシャから特別輸送機で宮城県の航空自衛隊松島基地に到着。東日本大震災で大きな被害が出た岩手、宮城、福島3県で25日まで「復興の火」として巡回展示されている。聖火リレーは26日に福島県のサッカー施設、Jヴィレッジから始まる。既に出発式の無観客での実施や、沿道での応援自粛などが決まっていた。

続きを表示

2020年3月23日のニュース