池江璃花子、新コーチで再出発 所属ルネサンスで旧知の西崎勇氏と24年パリ五輪へ

[ 2020年6月17日 05:30 ]

池江璃花子
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 白血病からの復活を期す競泳女子の池江璃花子(19=ルネサンス)が本格的な競技復帰に向け、新体制を整えた。16日にマネジメント事務所を通して、所属のルネサンス競泳ヘッドコーチを務める西崎勇氏(43)の指導で、トレーニングを行うことを発表。通院による治療を継続しながら、16年リオ五輪代表の持田早智(20)ら、同じ所属選手とともにグループで練習に取り組む。

 西崎氏は00年にルネサンスに入社。14年はジュニアパンパシフィック選手権で日本代表コーチを務め、リオ五輪には持田を送り出した。中学時代からルネサンスに所属する池江にとっては直接の師弟関係ではないが、旧知の間柄。白血病発覚前は五輪に2度出場した三木二郎コーチ(37)に個別指導を受けていたが、昨年12月の退院時に契約解消を明かしていた。

 池江は19年2月に白血病を公表。今年3月には406日ぶりにプールに入った。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、3月下旬からは本格的な練習を控えていたが、緊急事態宣言の解除後から徐々にトレーニングを再開。現在は週3~4回のペースでプールに入っているという。東京五輪は断念して24年パリ五輪で表彰台を目指す方針を示しており、完全復活への階段を一歩ずつ上がっていく。

 【池江の経過】
 ▽19年2月12日 ツイッターで白血病を公表。
 ▽3月6日 ツイッターで「思ってたより、数十倍、数百倍、数千倍しんどいです」と告白。
 ▽同13日 「まだまだ諦めないぞー」と東京五輪出場への思いをつづる。
 ▽4月2日 世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権を欠場。
 ▽同8日 日大入学。
 ▽5月8日 公式サイトを開設。
 ▽6月5日 公式サイトで5月下旬に一時退院したことを報告。
 ▽9月6日 日本学生選手権を観戦。白血病公表後、初めて公の場に現れる=写真。
 ▽12月17日 退院し、24年パリ五輪を目指す意向を表明。
 ▽20年3月17日 公式サイトなどで406日ぶりにプールに入る姿を公開。

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