池江璃花子、世界水泳でメダルゼロ。どこまでタフになれるか

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • photo by Fujita Takao

 17歳、池江璃花子(ルネサンス亀戸)の世界水泳が終わった。個人戦4種目、リレー3種目で、予選からを合わせると13レースに出場し、本来の力を発揮できずに、メダルなしという結果に終わった。

強くなったからこそ感じたプレッシャーと、どう戦うかが課題となる池江璃花子強くなったからこそ感じたプレッシャーと、どう戦うかが課題となる池江璃花子 しかし、大会競技開始前日には、明るい表情でこんな風に状態を話していた。

「ブダペストに入ってからは気持ちも調子も上がってきています。今思うと何で不安だったのかわからないくらいなんです」

 池江にとって最もメダルに近い女子100mバタフライは、競泳初日の最初の種目。その予選では、「前半からいった」と、57秒45で全体4位通過を果たした。

 見る限り、リラックスした余裕のある大きな泳ぎだった。

「隣を見ながら泳ぐ癖があるので、4レーンのケイシー(・ウォレル/アメリカ)が出ているのを見て、ちょっと焦って体が固まってしまった」と説明するが、前半の折り返しは4番手ながら、終盤に追い込んで順位を上げるとウォレルに次ぐ2位でゴール。レース後は「リオ五輪も予選は前半を突っ込んで泳いで、準決勝は前半を抑えて後半で勝負し、決勝は両方合わせるようにしたので......。今回もそういう形にしたいと思っています」と話した。

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