『家売るオンナ』は東京都内にある中堅不動産会社が舞台のドラマ。一般に不動産業界といえば、年配の男性が多いイメージだが、ドラマ同様、近年は女性担当者も増えて活躍している。第1回では、「リビングイン階段」「事故物件情報サイト」、第2回では「ホームステージング」、「ニートが名物大家さんになる」など、最近の不動産業界の傾向を随所にとりいれていて、不動産関係者なら思わずニヤリとしてしまうはず。ツイッター上でも、
「#家売るオンナ 、今のとこ元不動産女子のわたしも納得の面白さ♡(^o^)大げさなとこもあるけどそれがドラマっぽくてなお良し!俳優さんもイケメン揃い〜( ´ ▽ ` )」
「#家売るオンナ おもしろかった!視聴決定」
「#家売るオンナ 今んところナンバーワンだな♪(´ε` )」
とおおむね好評のもよう。「#不動産女子あるある」は、そんな不動産関係者のつぶやきからうまれたハッシュタグ。まずは不動産女子がういういしくがんばっている様子からご紹介。
「ブレーカーに手が届かない」
「キーボックスを開けるのが苦手」
ただ、こうした少し不慣れな仕事ぶりも、年々変化していくもよう。
「グロスとは、リップではなくて表面利回り」
「入社した時は可憐だったのに3年経ったら中身がおっさんになっている」
そうですね、不動産業ではグロスといえば、コスメの「リップグロス」ではなく、表面利回りを指すもの。コスメも大事ですが利回りも大切、それが不動産女子の世界。あと、業界関係なく、3年も必死にがんばって仕事していると、女子はもれなくおっさん化するような気もする(筆者の実感です)。
ドラマでは、不動産業界の「ガムテで巻きつけてアポがとれるまで電話」「ビラ撒き1000枚!」なんて仕事の様子が紹介されていた。近年では、コンプライアンスも厳しくなり、昔のような無茶な社員教育やパワハラは姿を消しつつあるものの、どこか昭和〜な、古い慣習が残っているのも事実。それを打破しようと、“女性社員がプロデュース!”というのを打ち出した企画に対してはこんなコメントも。
「女性社員がコーディネートした「女子ベヤ」的な企画から漂うどうしようもない芋臭さ」
「インテリアコーディネーターの資格をもっていて、空室になるとおしゃれなリノベ提案を手書きイラストでしてくれるけれど、汎用クロスとCF(編集部注:クッションフロア)でいいからその分家賃下げといてとお願いすると2秒ほど動きが停止する」。
厳しい制限のなかで仕事しようとすると、こうした現実にぶち当たることも。ツイートの向こうから、フリーズする女性社員の顔が浮かぶよう。また、こうして懸命に仕事をしているうちに、婚期を逃すなんてことも多いもよう。
「デキる女ほど結婚しない」
「男『結婚しよう!』 不女『は?重説(※)は?告知義務違反、やり直し』 男『(´・_・`)』」
※編集部注:重要事項説明の略。売買・賃貸などの契約の際に説明する事項
えー、結婚も不動産契約も大切なこと。女性のほうが夢見がちではなく、より現実的・シビアになるというのは、避けられないことなのかもしれない。ちなみに、こうした不動産女子あるあるも楽しまれているようで、
「不動産女子あるある、がウケるし、かなり事実w」
「このタグ #不動産女子あるある 見てると「強い」しか感想が湧いてこない。」
なんてコメントも。まだまだ続く、ドラマ「家売るオンナ」。「不動産女子あるある」とともに、楽しんでみてほしい。