フリーアナウンサー吉田明世 新生児のお世話がうまくいかず、実母に逆ギレ!?
TBSのアナウンサーとして活躍していた吉田明世さん。2018年5月に第1子を出産し、産休・育休期間中に保育士資格を取得。19年にフリーになり現在はさまざまなテレビ番組や雑誌に出演中の働くママです。そんな吉田明世さんに育児や仕事に、時につまずきながらも奮闘する様子を自らの言葉でエッセイとして語ってもらいます。フリーアナウンサー吉田明世の子育てエッセイ第1回は「新生児のお世話がうまくいかず、実母に逆ギレ!?」です。
出産後すぐは、余裕がなくさんざんな日々
読者の皆さま。はじめまして!この度、連載をスタートさせていただくことになりました、フリーアナウンサーの吉田明世です。2018年5月に第一子となる娘を出産し、初めての子育てに日々奮闘する新米ママでございます。このコラムが読者の皆さまにとって、少しでも息抜きの時間になったらとってもうれしいです。
さて、今年の5月で1歳の誕生日を迎えた娘。私のママ歴も、やっとこさ1年を迎えました。出産前は、短肌着と長肌着の使い分け方や、A型とB型ベビーカーの違いすら、何度聞いても理解できなかった自分が、なんとかここまでやって来られたこと。ただただ感無量です。
仕事でもなんでも、同じことがいえるのかもしれませんが…やはり母親業も、実践あるのみ。妊娠中の事前の下調べや準備も大切だけれど、現場での経験こそが、母としての成長につながるのだと実感しています。まさに、案ずるより生むが易し。
これからママになる読者のみなさまも、何かと不安はつきないかと思いますが、ぜひ、産後のことなどはあれこれ悩みすぎず、残りのマタニティライフを心穏やかに過ごしてもらいたいなと思います。
な~んて、ちょっぴり先輩ママぶったりなんかしちゃっている私ですが、娘を産んだばかりのころはというと、まあ、散々な毎日でした。なんであんなに余裕がなかったのだろう?と自分でも恥ずかしくなるほど、何もかもにいっぱいいっぱい!
おっぱいに沐浴。慣れないお世話にいっぱいいっぱい!
私、おっぱいは赤ちゃんが生まれたら自然に出るようになると思っていたんです。でも、それが間違いだったのに気が付いたのは出産後すぐのこと。娘の吸い方が上達し、なおかつスムーズにおっぱいが出るようになるまでの数週間は、吸われるだけで乳首&乳房が痛い! あまりの痛さに授乳の度に悲鳴をあげるほど。痛みにもん絶する私を見る夫のつらそうな表情は、今でも忘れられません(笑)。
それから、いちばんおっくうだったのが"沐浴"。娘を支える左手は硬直しながらプルプル震え、危険を察知したのか緊張感が伝わったのか、毎度大泣きする娘。そんな状況に終始半べそ状態で、手伝ってくれている母親に半ギレするという鉄板コースを繰り返すなど、本当に、初めての育児の大変さは想像以上ものでした。(さっきは心穏やかに、などと言っておきながら不安に思うようなことばかり言ってしまい、すみません。でも、大丈夫です!わが子のかわいさも想像以上のものですから!)
出産・育児を通して仕事も含めさまざまなことに変化がありました
娘が生まれてからのこの一年を振り返ると、出産・育児を通じて、自分自身を取り巻く環境や考え方など、いろんなことが変わったように思います。
なかでもいちばんの変化といえば、やはり、8年間勤めたTBSテレビを退社したことでしょうか。会社員時代は、ママになってもずっと会社で働きたいと思っていたのに、まさか自分が会社を辞めてフリーランスで活動することになるとは思ってもいませんでした。「目指せ、TBSママウンサー!」なんて決めぜりふを残してしまった雑誌記事もありましたが、この場を借りて訂正しておわび申し上げます。もともと、あまり冒険が得意ではない私。常に安定志向だったはずなのに、娘の存在によって、今までの自分には絶対にできなかったような、その後の人生を大きく左右するほどの決断を下せるようになるのだから、母になるって不思議なものです。
ところで先日、夫に「明世は、チビちゃんの首がすわったあたりから冷たくなったよね。」と、言われてしまいました。どうやら夫への対応も変わってしまったようで……。産後一年もたてば、ホルモンバランスが…なんていう言い訳も効かなくなってきましたから、これからはいい母に加えて、いい妻をめざして精進したいと思います!
初めての育児に半べそをかきながら奮闘したという吉田明世さん。育児や仕事に悩みながら取り組む様子は、テレビや雑誌に出ている人もたくさんのママたちと同じなんですね。(構成/ひよこクラブ編集部)
Profile
吉田明世(よしだあきよ)
1988年生まれ。2018年5月に女の子を出産。TBSのアナウンサーを経て、19年にフリーとなり、現在は『噂の現場急行バラエティーレディース有吉』(フジテレビ系毎週火曜22時~)に出演中。