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人前でも、しっかりほめるのがアメリカ式育児⁉ 山田ローラ・日米子育てリポート

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長く続いたこの連載も、今回で最終回。今回のテーマは「ほめ方」です。ほかの人の前で子どもの長所について話すとき、日本とアメリカの親には違いがあるとローラさんは感じているようです。

関連:「前開きの肌着はアメリカではレア」山田ローラさんの日米子育てリポート

他人の前での子どものほめ方に、日米では違いが

子どもの成長を感じるとき、わが家ではどんなに小さなことでもほめて伸ばすことを心がけています。しかし、親が子どもの長所をほかの人に話すとき、日本とアメリカでは違いがあると感じています。私自身もそれぞれの国にいるときで、話し方を変えてしまっていることに気がつきました。

自分の子もほかの子も、ベタぼめするアメリカの親

アメリカの公園などに行くと、まわりのママ・パパたちと子どもの話題で盛り上がります。そんな中で、山田家の息子は「足が速いね!」「体幹が強いね!」などと、娘は「身体がやわらかい!」「ボールのキャッチが上手だね!」などとほめられることがよくあります。

それに対して私も「ありがとうございます」と返して、「家ではもっと速いんだよ!」「この前は10回も連続でボールキャッチをしたんだ!」と自分の子どもの長所はとことんほめまくり、自慢げに子どもたちの長所を話します。もちろん、ほかの人の子どものいいところもほめますし、基本的にポジティブな雰囲気です。

お互いに自分たちの素晴らしい部分を話し合い、短所などについては、子どものためにどのようにかかわったらいいかなどのアドバイスの話にもなります。

自分の子よりも、ほかの子をほめる日本の親

日本で暮らしているときは、もしだれかに子どものことをほめられたとしたら、「いえいえ、そんなことないですよ!」と否定から入ってしまう自分がいます。ほかのママたちと話していても、相手のことはほめながらも、自分や子どものことは謙遜することが多いと感じます。よく言えば謙虚ですが、子どもの立場からすると自分のことをほめてくれないのは少し悲しくなるかもしれません。

このような文化の違いは、スポーツの世界でも同じように見られると思います。

アメリカでは、自分の長所をガンガンアピール

アメリカでは自分からどんどん長所をアピールし、マイナスな部分はあまり表に出しません。リトルリーグなどでも、監督に対して、親が一生懸命に自分の子どものことをガンガンアピールし、スタートメンバーに選ばれるように必死に活動しています。
高校生や大学生、そしてプロになると、やはり監督へのアピールは大事で、選手自身が長所をどれだけアピールして名前を覚えてもらうのかが鍵となってきます。

日本人は、自分の短所に目が行きがち⁉

その点、日本では自分には何が足りないのか…などマイナス面から入ってしまい、結局、アピールどころかネガティブな部分しか目が行かなくなってしまいがちです。練習などでもあまり努力する姿を見せずに、黙々と頑張るのが美徳となっています。

しかし、世界で活躍していきたい場合はそれがマイナスとなってしまい、自分のことをアピールできず、結局、試合に出られずじまいの選手はたくさんいるようです。

日本とアメリカのいい所を、上手に取り入れたい

ビジネスの世界でも、アメリカの場合、会議では先輩・後輩関係なく自らアイデアをプレゼンし、自分のアピールポイントを積極的にまわりに伝えていかなければ、いつまでも出世ができません。

このような文化の違いがスポーツに限らず子どもの将来を左右してしまうと思うと、育て方についていろいろと考えさせられます。子どもにはこれからも自分の長所をポジティブなものと考えて欲しいですが、同時に日本人に多く見られる素晴らしい謙虚な姿勢も学んで欲しいです。

これからの双子の育児に関しては上手なこと、成長したことなどはとことんほめ、短所な部分もポジティブに考えられるように促せる親になりたいと思います。
(構成/ひよこクラブ編集部)

「出る杭は打たれる」ということわざがあるように、確かに日本人には自慢や自己アピールを美徳としない風潮があるかもしれません。でも、これからどんどん世界に出て活躍するには、自己アピールすることも必要になってきます。日本人の長所である謙虚な姿勢は保ちつつも、しっかりと自己アピールできるように、アメリカ流のほめ方も取り入れてみるとよさそうですね。

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