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吉田明世「常にラクなほうに逃げていた自分」が変わった理由

更新

「もともと挑戦することが苦手で、ラクなほうに逃げてしまうタイプ」というフリーアナウンサーの吉田明世さん。産休・育休期間中に保育士資格を取得。さらに現在、絵本専門士の資格にもチャレンジ中。ママになっても目標に向かって挑戦することをあきらめない日々を、自らの言葉でエッセイとして語ってもらいました。2018年5月に第1子を出産したフリーアナウンサー吉田明世の子育てエッセイ4回目は「常にラクなほうに逃げていた自分が変わった理由」です。

関連:フリーアナ・吉田明世が鬼嫁に?! 夫婦の危機を語る

妊娠してから「何かに挑戦したい!」という意欲がわくようになった気が…

みなさんは、今、何か夢中になっていることや挑戦されていることはありますか?

私は、もともと、挑戦することが大の苦手で、常にラクなほうへと逃げてしまうタイプの人間でした。がしかし、最近そうでもないかもしれないな、と思うようになったのです。とくに妊娠してからは何かに挑戦したい!という意欲がわくようになった気がするのです。

TBSアナウンサー時代、妊娠をきっかけに担当していた生放送の番組を卒業した際に、戸惑うほど自分の時間ができたタイミングがありました。

今振り返るとせっかく産前にゆっくりする時間ができたのだから、思う存分のんびり過ごせばよかったのに!とも思うのですが、当時の私はそういう考えには至らず。突然できた時間に恐怖すら覚え、「この有り余る時間をなんとか有意義な時間にせねば!」と、3カ月後に迫る『保育士免許』の試験に挑戦することを決意。大きなおなかを抱えて夜な夜な勉強をし、妊婦の身でいくらなんでも頑張りすぎだったなと反省するほどの集中力を発揮しました。

「お母さんになったら挑戦するのは 難しい」と思っていたけれど…

なぜ、ここまで頑張ることができたのか。「3カ月で取れるほど簡単ではないよ。」という夫の言葉が悔しくて、「君もやればできるんだね!」とほめてもらいたかったのも理由の一つにあるのですが、なによりも、お母さんになると、何かに挑戦することは時間的にも、体力的にも、精神的にも難しいと思い込んでいたからです。

出産する前になんとか一発で筆記試験に合格しなければ、産後はとてもじゃないけれど勉強なんかできない。「子育て以外のことはしたくない。」そんな風に考え、自分に甘い私のことだから、『保育士免許』を取得すること自体をあきらめてしまう可能性が高いと思っていたのです。

なんとか出産前に筆記試験を通過し、産後実技試験に合格。『保育士免許』を取得することができましたが、確かに産後はすべてが初めての経験ばかりで、睡眠も満足に取れず、毎日娘のお世話をするのに精いっぱい手一杯な日々を送っていました。

しかし、そんな毎日の中でも、新たに挑戦したいなと思えることと出会うことができました。それは、「絵本専門士」になることです。

「目標を持って何かに挑戦する」ことの楽しさに気がつきました!

絵本のスペシャリストとも言われる絵本専門士になるためには、専門的なことを学ぶための講義を受けなければならず、講義の前後にいくつもの課題を提出しなければならないなど、子育てとの両立は簡単ではありませんでしたが、ありがたいことに、夫や母など家族のサポートもあって挑戦させてもらえることになりました。

保育士資格取得をめざしていたころと同じく「常に生ぬるい環境が心地よく、できれば頑張りたくない、サボりたい」という考えだった私が、いつのまにか、「目標を持って何かに挑戦する」ということの楽しさに気づいてしまったのです。

「お母さんなのに」と限界を決めず、 やりたいことに踏み出せる世の中に

子育て以外のことで、何かに夢中になったり、目標に向けて努力したりするというのは、家族や、まわりの人のサポートが必須です。娘を置いて講義に参加するときは、とても寂しい思いをさせてしまっていることも多く、そんな娘を思うと胸が締めつけられます。

それでも挑戦できたのは「君は娘の母親である以前に、吉田明世というひとりの人間なんだから。やりたいことがあるなら挑戦すべきだよ」という夫の言葉があったからでした。

娘といられない時間は寂しいけれど、一緒にいられる時間の喜びは倍になることも知りました。お母さんが何か目標に向かって頑張る姿は、子どもにとってもきっと生きるヒントにつながると信じて。それが、自分の仕事でも趣味でもいい。子どもが成長して自分の手を離れた時に、どんな姿でどんな風に生きているか、生きていたいかを想像しながら、今この瞬間を大事に生きたいと思っています。

やりたいことがあるけれど、なかなか挑戦できないお母さんも少なくないはずです。「お母さんなんだから」「お母さんなのに」そんな風に自分で自分の限界を決めずに、すべてのお母さんが一歩踏み出せるそんな世の中であってほしいです。
(文/吉田明世 構成/ひよこクラブ編集部)

関連:フリーアナウンサー吉田明世  新生児のお世話がうまくいかず、実母に逆ギレ!?

育児中のママたちが、子育て以外のことに挑戦するためには、周囲のサポートが必須かもしれません。そういう意味でも育児中の今、すぐにやりたいことに挑戦するのが難しいママもいるでしょう。育児中は「いつかやりたいこと」をリサーチしておいて、子育てがひと段落してから挑戦する手も。いずれにしても「お母さんだからできない」とあきらめるのではなく、目標に向かって挑戦する姿を子どもたちに見せてあげられるといいですね。


吉田明世(よしだあきよ)
Profile
1988年生まれ。2018年5月に女の子を出産。TBSのアナウンサーを経て、19年にフリーとなり、テレビ・ラジオ・イベントなど幅広く活動中。現在は『THE TRAD』(TOKYO FM毎週月曜~木曜15時~)、Amazonプライムビデオ『プロ野球そこそこ昔ばなし』にレギュラー出演中。

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