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片付けのプロが語る、陥りがちな、目の前のモノを「見極める」ポイント3

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trekandshoot/gettyimages

今回のテーマは、モノの見極め力について。なぜお片付けでは見極め力をつけることが大切なのでしょうか。。さかもとりえの「誰でもできる暮らしを彩るお片付けメソッド」入門編 第5回。

■教えてくれたのは…さかもとりえさん。
日本収納検定協会、収育指導士、整理収納アドバイザー、ホームステジャーなど。ときめき片づけインストラクター(旧名称)資格取得後、様々な片付けの手法を学び、講演・セミナーで講師として活躍。日々の現場で、片付けの悩みに寄り添いながら「一人一人に応じた暮らしを彩るためのお片付け方法」を伝えている。ブログ『暮らしを彩るお片付け』が好評。

モノの判断に重要な『モノの見極め力』を磨こう!

こんにちは。さかもとりえです。
早くも5回目となったお片付け連載コラム。
順調に進んでいたお片付けも、いる?いらない?と判断が難しいモノが出てくると、ストップしてしまいがち。
今回はモノの判断で陥りがちなテーマに沿って『モノの見極め力』についてお話します。

とにかく『捨てなければ!』と思われている方へ。

お片付けをする際、多くの方が真っ先に考えるのが『さて、何を捨てよう!!』。
”捨てる”ことに意識を向けるのは『これがダメ、ここが嫌い』など、モノの粗探しをすること。
実は、これが判断のハードルになっているのです。
ではどうするか?

まず、自分の”理想の暮らし”をしっかりとイメージしてください。
朝起きてから夜寝るまでの間にどんな暮らしがしたいか、
インテリアやお洋服、心の状態まで細かく、できるだけたくさん思い浮かべます。

要不要の判断に迷った時は、
そのモノが”理想の暮らし”に適しているかを想像してみます。
『そのモノを残すことで理想の暮らしは実現する?』
『イメージした未来のお部屋にそのモノはある?』
『理想のお部屋で過ごす未来の自分はそのお洋服を着ている?』
こんな風に理想の暮らしを実現するために何を残せばいいかを考えてみて下さい。

人とのお付き合いでも人の粗ばかり探していると心が荒んできます。
逆にいいところを見つけようとすると、人間関係も良好に。

前回お話したように、判断の連続であるお片付け。
”捨てる”ことに執着して判断し続けると、だんだんと疲れて正しい判断ができなくなります。
その結果、お片付けを続ける気持ちが失せてしまうことも。
逆に、理想の暮らしにむけて”残したいモノを選ぶ”とモノとの関係もよくなり、
ワクワクした気持ちでモノを見極めることができるようになるのです。

たくさんモノを持っていたらダメと思われている方へ

お片付けをする時に気になるのが数。
モノが少なければいい、多いのはダメと思われがちです。
しかし残すモノの量は人それぞれ。

お洋服が大好きな人に、お洋服は10枚までしかダメ!!といってもワクワクするクローゼットにはなりません。
逆にお洋服は少しでいいけど、お気に入りの本は何百冊も残したい!という人もいます。

なぜ、それを残したいのか?なぜ、手放すことに悩むのか?
しっかりと一つ一つのモノと向き合うことで、答えは出てくるはずです。
なんとなく置いておくものや、とりあえず置いておくものは一つもない状態を目指してください。
つまり、一つ一つにしっかりとした存在意義を見つけ、残す理由をつけてあげてほしいのです。
残す理由が見つからないモノを置いておく必要はありません。
あなたの暮らしを彩ってくれるモノはたくさんあっても大丈夫。

使わないのに『もったいないから…』という理由で手放せない方へ

モノを得るということは、世の中にあるたくさんのモノの中からヘッドハンティングしてくるのと同じこと。
人もモノも同じと考えてみてください。
あなたがヘッドハンティングされて職場に着いたら、
「今、人は足りているのでとりあえず奥の部屋で存在感を消して、じっとしててもらえますか?!」と言われたらどうでしょう。
私たちも与えられた役割を果たすことで喜びが得られるように、モノにも役割があるのです。
役割がないなら、活躍できる場を与えてあげて下さい。
活躍の場所がないなら、きっぱりとお別れしましょう。
それは『あなたにとって必要ないモノ』ということを教えてくれることが役割だったのです。

必要ではないモノは捨てないといけないと思われている方へ

必要なモノってなんでしょう?
私の本棚には小学生の時に買ってもらった分厚いレシピ本があります。
ずいぶん古くなり、もはやレシピとしての役割はありません。
けれど、ページをめくると、買ってもらった時の嬉しかった気持ち、その後どんなふうに使っていたかという楽しい思い出を蘇らせてくれるという役割があります。
つまり、その本は私の人生にとって必要なモノなのです。

一生着ることのないお洋服や読まなくなった絵本も
それがあるだけで心を豊かにしてくれたり、幸せな気持ちにしてくれるモノなら堂々と残していいのです。
ただし、残すのであれば大切にし、絶対に存在を忘れないようにしてください。
一生使わない無駄に見えるようなモノも実は人生には必要なモノだったりします。
そういうものがより暮らしを彩ってくれるのです。


「モノの見極め力」はがむしゃらに捨てるモノを探すことでも、数を減らすことでもありません。
そのモノの役割を理解し、愛着をもって大切にできるかどうかを考えることで「モノの見極め力」は磨かれていきます。
その力があなたの暮らしを彩ってくれるはずです。

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