12日にU-23アジア選手権グループステージ第2節でシリア代表と対戦した日本代表は、ボールを支配する展開ながら1-2で敗れてしまった。初戦のサウジアラビア戦に続いての敗戦で、あっさりとグループステージ敗退が決まってしまったのだ。
試合後に「たられば」を言っても仕方がないが、シリア戦の83分にFW上田綺世が勝ち越し点を決めていれば試合の結果は変わっていただろうか。83分に右サイドから橋岡大樹が上げたクロスはこのゲーム最大の決定機と言ってもよかったのだが、上田のシュートはゴール横に外れてしまった。
『FOX Sports Asia』も、このシーンを日本のベストチャンスだったと振り返っている。橋岡は試合を通してハードワークを続けており、82分に送ったクロスは最後の力を振り絞っての見事なボールだった。
上田の手前で相手DFが足を出していたため、タイミングを取りづらい部分があったのだろう。しかし、ボールの質を考えると泥臭い形でもゴールへ押し込んでおきたかった。日本は最終的に相手のカウンターアタックから勝ち越し点を奪われて敗れており、上田のゴールで勝ち越していた場合はあのようなカウンターを受けることはなかったはず。
「83分には彼らにとって最大のチャンスがやってきたが、どういうわけか上田は6ヤードの位置からゴールを捉えるのに失敗した」
同メディアもこのように伝えており、ショッキングなプレイとなってしまった。上田はこの世代において頼れるゴールスコアラーだっただけに、本人としてもショックが大きいだろう。
海外組を招集していないため、これがベストメンバーとは言えない。しかし、センターフォワードの部分はあまり関係がない。東京五輪世代に海外のトップレベルで活躍してるセンターフォワードは存在せず、上田や小川航基が奮闘するしかない。東京五輪世代はタレント揃いと言われるが、決定力の部分には不安が残る。
本番でオーバーエイジを呼ぶのも手だが、東京五輪へ日本サッカー界はどのような準備をするのか。今のチームには明らかに頼れるセンターフォワードが不足している。
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