元リヴァプールDF”が教える“ファン・ダイク攻略法” 「これこそが彼の弱点」

一見、無敵のようにも思えるファン・ダイクだが…… photo/Getty Images

コロ・トゥレが指摘

現在のサッカー界における“世界最高級DF”といえば、多くの人はリヴァプールに所属するオランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイクの名前を挙げることだろう。屈強なフィジカルに優れたスピード、そして冷静な判断力も併せ持つ彼は、ワールドクラスの中でも確かに頭ひとつ抜けている。

一見、パーフェクトなDFに見えるファン・ダイク。しかし、そんな彼にはひとつだけ弱点が存在すると主張する人物がいる。現役時代にはリヴァプールでもプレイし、現在はレスター・シティでコーチを務めるコロ・トゥレ氏は後輩DFの能力を称賛しつつも、英『Stats Perform News』へ次のように自身の考えを述べる。

「ファン・ダイクは本当に頭の良い選手だ。隣にはジョー・ゴメスがいるし、その他にも周囲には彼を助ける優秀な選手が揃っている。それもあって、彼はトッププレイヤーと首位から評価されているんだろうね。スピード、身長、ジャンプは全てがハイレベルだ。テクニックもあって、ロングパスで局面を打開することさえ可能。まさに、全てを持っていると言える選手だね」
「だから、私は多くの選手が彼に1対1での勝負にチャレンジするのを見たことがない。だけど私が思うに、これこそが彼の弱点なんだ。身長が高いから、ボールを所持しているファン・ダイクにプレッシャーをかければ彼は苦しむことになるだろう。その一方で、彼は非常に賢くもあるんだけどね。ただ、1対1で攻撃を仕掛けることができれば得るものはあるはずだ」

ボールを持った際のプレッシャー耐性に少し難があると、コロ・トゥレ氏はファン・ダイクの弱点を指摘している。確かに、一意見としてはおもしろい。

しかし、たとえファン・ダイクのプレッシャー耐性に難があったとしてもそれは弱点になり得るのか。今季のリヴァプールはポゼッション戦術を採用したといっても、それは相手を前に出させるためのいわば“疑似ポゼッション”という意味合いが強いボール所持だった。丁寧にショートパスをつなぐことはあまり意識しておらず、緊急事態となればファン・ダイクもアバウトに前線へボールを蹴り込むはずだ。彼にプレスをかける選手が少ないのは、そのあたりの事情も関係しているのではないだろうか。

そういった意味でも、ファン・ダイクは自分の能力に非常に適した環境でのびのびプレイできていると言っていいだろう。ユルゲン・クロップ監督の下でプレイしているというのも、彼が“世界最強DF”と評価されるための重要な要素のひとつだ。

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